リハビリ通信 No.334 膝蓋大腿関節について

2021年09月16日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

膝蓋大腿関節は、お皿と呼ばれる膝蓋骨と大腿骨との間にある関節です。膝関節を屈曲(曲げる)すると大腿骨に対して膝蓋骨は遠位に移動します(図1)。上記の動きは、膝蓋骨に付着する大腿四頭筋等の柔軟性があった上で遂行されます。

大腿四頭筋等の軟部組織の柔軟性が低下すると大腿骨に対して膝蓋骨が動きづらくなり可動域制限や痛みを引き起こす可能性が考えられます。

リハビリテーション科 河田龍人


リハビリ通信 No.333 肩関節の評価・治療の考えについて

2021年09月09日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

肩甲上腕関節は上腕骨頭と肩甲骨関節窩から構成され自由度の高い(動きが自由で360°動く)関節です。上腕骨頭は肩甲骨の関節窩に比べると約3倍の大きさを持ち逸脱、脱臼をしやすいので関節唇、靱帯、筋などの軟部組織で安定性を高めています。

日常生活をする上で自由度の高い関節が制限を受けると不自由になり、日常生活活動動作(ADL)が低下します。制限因子としては軟部組織である筋、靱帯、関節包の癒着・拘縮が原因となります。肩関節の可動域制限に対する理学療法を行う上で評価をする時、4つの領域に分けて考えます。上方軟部組織、下方軟部組織、前方軟部組織、後方軟部組織です。各々の場所を走行、存在する軟部組織が、現在どういう状態にあるのか、癒着をしているのか、攣縮をしているのか、短縮をしているのか、萎縮をしているのかを評価し治療へとつなげて行きます。

リハビリテーション室長 見田忠幸


リハビリ通信 No.332 膝関節の屈曲

2021年09月02日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

膝関節の屈曲(曲げる)運動は、ただ単に大腿骨に対して脛骨が曲がるだけではなく回旋しながら遂行されます。要因の一つに脛骨顆部の関節面の形状があげられます。

脛骨顆部の関節面は内側と外側で形状が異なっています。内側は中央が凹んだソケット状を呈しており、外側はフラット状を呈し後方に向かうにつれて下方に傾斜しています。上記の形状を踏まえると膝関節の屈曲時、大腿骨内側顆部では滑りの割合が多くなり、大腿骨外側顆部では転がりの割合が多くなります。そのため、膝関節屈曲運動時には脛骨は内旋運動を伴います。我々理学療法士は、正常の関節運動を踏まえた上で評価・治療を実施しております。

リハビリテーション科 河田龍人

引用文献 林典雄:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 改訂第2版


リハビリ通信 No.331 肘関節と日常生活動作について

2021年07月29日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

肘関節は3つの関節から成り立っています。1つ目は上腕骨と尺骨で構成される腕尺関節、2つ目は上腕骨と橈骨で構成される腕橈関節、3つ目は橈骨と尺骨で構成される近位橈尺関節です。肘関節の運動作用は基本的には屈曲・伸展(*近位橈尺関節を含めた前腕運動を加えると回内・回外も作用)です。

肘関節は可動域制限の影響を受けやすく、可動域制限を受けた場合、日常生活上での動作に支障をきたします。例えば洗顔、洗髪などの入浴動作、ブラシ・ドライヤーで髪を整える整容動作、食事をする時、茶碗を持つ、箸で食べ物、飲み物を口に運ぶ、飲むなどの食事動作、トイレ動作など日常生活の動作では肘関節の制限が起きると、ほぼ日常生活が営めない状態になります。

理学療法では可動域制限の改善を主として治療を進めて行きます。

リハビリテーション室長 見田忠幸


リハビリ通信 No.330 変形性膝関節症の障害部位について

2021年07月18日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

坂井建雄(訳):プロメテウス解剖学アトラス 解剖学/運動器系.医学書院,2007. を参考に作図

 

整形外科医や理学療法士は、適切な治療を実施するには痛みを解釈することが必須となります。

変形性膝関節症における障害部位は、大腿脛骨関節(以下、FT jt)障害と膝蓋大腿関節(以下、PF jt)障害に大別されます。FT jt障害は、日常生活中でも特に、歩行時に痛みが生じます。

一方、PF jt障害は階段昇降時や椅子からの立ち上がり動作時に痛みが生じます。

我々、理学療法士はさらに各関節でどの組織が痛みの出現に関わっているか問診や理学所見をもとに解釈して理学療法を提供しています。

リハビリテーション科 河田龍人