先日、平成30年度第1回三重県感染対策支援ネットワーク研修会が開催されました。
平成29年度Mie I C Net結果報告として、岡波総合病院看護部、三重大学医学部附属病院感染制御部、鈴鹿回生病院薬剤管理課から事業報告がありました。
次に情報提供として「最近の感染症・感染対策の動向~診療報酬改定・ワクチン接種・抗ウイルス薬・微生物検査など~」の演題を三重大学医学部附属病院感染制御部田辺正樹先生が発表されました。最後に特別講演として「うつりゆく感染症診療~ここ数年の話題について~」を名張市立病院総合診療科谷崎隆太郎先生が発表されました。
「うつりゆく感染症診療~ここ数年の話題について~」の講演では薬剤耐性菌の問題と抗菌薬適正使用の重要性、在宅での感染症治療のポイント、最近流行しているという梅毒などに関して、谷崎隆太郎先生が解説して下さいました。
感染症治療知識のアップデートに大変有用な研修会でした。
楔(くさび)とは、木や金属で一端が厚く他端に至るにしたがって薄くなるように作ったものを言うそうです。木材や石材を割るとき、重い物を押し上げたりするときの道具として使用されるそうです。
骨粗鬆症性骨折のうち最も頻度が高いのは椎体の圧迫骨折ですが、その中でも脊椎椎体の前方が圧迫されている状態を、整形外科では楔状骨折と表現します。
この状態の骨折はおもに前方は破壊されますが、中央部や後方部は保たれるため、安定型の損傷とされています。治療の基本は保存治療で、体幹装具(コルセット)を装着し、鎮痛剤を使用しながら日常生活動作の維持、拡大を図ります。
しかし中央部にかけて椎体全体が強く圧迫されてしまうような骨折や、椎間関節が脱臼するような重症の骨折では強い不安定性を生じるため、治療方法は全く異なります。
骨粗鬆マネージャー 石山瑞穂
参考文献
整形外科看護 第23巻1号 メディカ出版 2018