2020 年 2 月 のアーカイブ

待ち時間のお知らせ(2月25日~2月29日)

2020年02月29日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

リハビリ通信 No.314 筋の収縮方法について

2020年02月27日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

理学療法の運動療法を行う時に筋を収縮させ治療を進めますが、筋の収縮方法が大きく2つに分かれます。等張性収縮と等尺性収縮です。等張性収縮には求心性収縮と遠心性収縮があります。重い物を持った時に関節を近づけ筋が縮みながら収縮することを求心性収縮と言い、筋が伸張しブレーキをかけながら収縮することを遠心性収縮と言います。等尺性収縮は関節が一定の位置を維持し、固定された関節の状態で筋が収縮することを言います。

各々に治療を行う目的によって使用方法も変わります。基本的に理学療法士の治療対象は軟部組織です。自ずと出来ることも限られ、関節可動域の改善、筋力の向上、バランスを覚えさせることが主な治療になると考えられます。筋の形状、走行、構造、機能を理解し動かし方、つまり、収縮方法を適切に行うことはとても重要です。

リハビリテーション室長 見田忠幸

予防接種講習会

2020年02月23日(日) 院長ブログ

先日、名賀医師会予防接種講習会が開催されました。演題は「実地医家からみた予防接種のポイント」で講師は亀山医師会長・三重県小児科医会副会長・三重県医師会母子・乳幼児委員会長・落合小児科医院落合仁先生でした。

当院では予防接種はインフルエンザワクチンと成人用肺炎球菌ワクチンのみ施行しております。日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールを見せてもらいましたが、とてもタイトなスケジュールの様です。今後ロタウイルスワクチンも定期接種が予定されているそうで、規定された接種間隔を逸脱せずに効率的な接種を行うとするならば同時接種を避けることは困難であるそうです。従来、生ワクチンは接種後27日以上、不活化ワクチンは接種後6日以上の間隔をおくこと、とされているそうです。ロタウイルスワクチンが定期接種化された場合、乳児期にHibワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、DPT-IPV、BCGに加えてロタウイルスワクチンが接種されることとなり、確実に接種機会を確保する観点からも、接種間隔に関して、対応が検討されてきたそうです。日本小児科学会・日本小児科医会より異なるワクチンの接種間隔について、注射生ワクチンを接種した日から次の異なる注射生ワクチン接種を行うまでの間隔は27日以上置くものの、次の不活化ワクチンや経口生ワクチン接種を行うまでの間隔は制限しないこと、などの要望書が厚生労働大臣に提出されたそうです。そのことを受けて、異なるワクチンの接種間隔は注射生ワクチンを接種した日から次の異なる注射生ワクチン接種を行うまでの間隔は27日以上置くものの、その他の場合は異なるワクチンの接種間隔は制限なしに変更となったそうです。

予防接種(ワクチンの接種)を受けたり子供に予防接種を受けさせたりすることを躊躇したり拒否したりすることをワクチン忌避と言うそうですが、ワクチン忌避は世界保健機関によって2019年における「世界的な健康に対する10の脅威」のうちの1つに選ばれたそうです。かかりつけ医として、ワクチン忌避を防ぐことが重要であるということでした。ワクチンで防げる病気のことをVaccine Preventable Diseases (VPD)と言うそうです。VPDは子供たちの命に関わる重大な病気で、日本では毎年多くの子供たちがワクチンで予防できるはずのVPDに感染して、重い後遺症で苦しんだり命を落としたりしているそうです。世界中に数多くある感染症の中で、ワクチンで防げる病気(VPD)はわずかであるそうですが、防げる病気だけでも予防して、大切な子供たちの命を守ることが重要であるということでした。

落合仁先生は予防接種におけるワクチン類の取り扱いについても解説して下さいました。落合仁先生によりますとワクチンの保管・使用に関して重要なことは、適正温度が一定のところで保管すること、不活化ワクチンとロタウイルスワクチンは凍結をしてはいけないこと、生ワクチンは低温であればあるほど力価が保たれ凍結保存が望ましいこと、生ワクチンは冷蔵庫(冷凍庫)から出して溶解、準備をしたら速やかに使用すること、などであるそうです。大災害(停電)が起こったときのワクチンの救出と保管についても落合仁先生は解説して下さいました。通常の停電は数時間で復旧する場合が多いですが、昨年の台風15号の影響で起きた千葉県の大規模停電などでは長期化したことなどもあり、ワクチンなどの在庫を抱える医療機関としては不測の事態の備えたワクチンの停電対策が必要であるということでした。原則として電子サーモスタットと外付けのデジタル表示がついた医療用冷蔵庫が最適で、停電後一度も開閉しなければ庫内温度は約3時間保たれるそうです。落合仁先生は移し替えの保冷バック・クーラーボックスまたは発泡スチロールの箱、保冷剤、水入りペットボトル等も常備しているそうです。大変工夫を凝らしておられ、感心いたしました。

予防接種を実施している医療機関にとって、とても参考になるご講演であったと思います。本当にありがとうございました。

骨粗鬆症とともに Vol.38 糖尿病は骨折のリスク

2020年02月23日(日) 新着情報1骨粗鬆症

生活習慣病として問題視されている疾患のひとつに2型糖尿病があります。2型糖尿病は遺伝的要因が大きいと言われていますが、遺伝だけではなく過食や運動不足、加齢などが発病の要因になるとされています。この2型糖尿病は色々な合併症を引き起こすことが知られていますが、骨折の危険因子となることもわかっており、そのリスクは健常者と比較して約1.38倍であるとされています。

身体が高血糖の状態にさらされると、慢性炎症や酸化ストレスが原因で骨質の劣化が起こり、その結果骨強度が低下し骨折のリスクが上昇するという状態です。血糖コントロールが悪い状態や、罹病期間が長いほど骨折リスクは高くなります。

健康な骨を維持し、骨折のリスクを低下させるためには、生活習慣を見直し、糖尿病を予防することが重要であると言えます。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

Osteoporosis Japan PLUS ライフサイエンス出版 2019

待ち時間のお知らせ(2月17日~2月22日)

2020年02月22日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報