2018 年 8 月 のアーカイブ

骨粗鬆症とともに Vol.21 カルシウムサプリメントは飲んだ方がいい?

2018年08月30日(木) 新着情報1骨粗鬆症

2018.8

 

骨粗鬆症で治療に通っている方や、骨粗鬆症にならないように予防したいと言われる患者様に、カルシウムのサプリメントを飲んだ方がいいのでしょうか?と聞かれる場面が時々あります。そのような場合、患者様にはサプリメントよりも毎日3度のバランスのとれた食事を十分心がけていただくようにお伝えしています。

サプリメントに含まれるカルシウムの吸収率は、第6次日本人の栄養所要量におけるカルシウム所要量の算定に適用されたデータによると、30歳以降は30%となっているそうです。また、カルシウムの吸収率は生体の内因性因子(健康状態、年齢、身体活動量など)によっても異なると言われています。

しかし普段の食事に加えて、サプリメントからカルシウムを補給した介入試験では、骨量が増加し、更には骨折予防効果を示したという結果が国内外でも報告されているそうです。

カルシウムの摂取量は成人の場合、1日700〜800mgが推奨されていますので、どうしても補えない日はサプリメントからの補給もいいかもしれません。その場合は空腹時より食事時の方がカルシウムの吸収率が良いので、食事と一緒に摂取した方がいいようです。また、副作用を防止するためサプリメントからのカルシウム補給量が、1日500mgを超えないようにしていただきたいと思います。

 

骨粗鬆症マネージャー  石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015年版、骨粗鬆症治療の予防と治療ガイドライン作成委員会編集、ライフサイエンス社 2015

公益財団法人 骨粗鬆症財団 2018年8月23日閲覧

http://www.jpof.or.jp/faq/faqprevention/

待ち時間のお知らせ(8月16日~8月25日)

2018年08月29日(水) 待ち時間のお知らせ1新着情報

8月16日~8月25日

名張地区糖尿病研究会

2018年08月21日(火) 院長ブログ

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先日、名張地区糖尿病研究会が開催されました。特別講演は「最新の糖尿病心血管イベントOutcomeを踏まえた糖尿病治療とは」で講師は社会医療法人大和会東大和病院糖尿病センター長犬飼浩一先生でした。

内容は糖尿病合併心不全が増える理由、糖尿病合併心不全の症例に対する治療、腎機能保護を見据えたDPP-4阻害剤の選択などについて解説して下さいました。専門外の私にとっては理解が困難なところもありました。

ディスカッションでは「開業医から見た糖尿病治療」というタイトルで、森岡内科クリニック院長森岡浩平先生司会の元で講師の先生と参加者で意見交換がなされました。犬飼浩一先生から糖尿病治療に対する患者様の治療意欲を高めるコツについて紹介してくださいました。食事制限も厳しすぎると継続困難となるので、イベントごとなどでしっかり食事する必要性のあるときには、食べるときは食べたらよいというスタンスにしているということでした。炭水化物の食事同士の重ね食べや、もらい物があって必要以上に食べ過ぎてしまうこと、炭水化物を揚げたもの(フライドポテト、かりんとうなど)などには注意が必要で、暑い夏でもアイスはやめてかき氷にしておく方がよいというように勧めておられるということでした。インスリン治療を拒む方への対処方法の質問がありましたが、犬飼浩一先生は最近インスリン治療なしでも治療可能な症例が増えてきているということで、内服薬治療の工夫について紹介してくださいました。特に、高齢者の糖尿病患者の治療に対しては、一人一人に適した薬物治療を行っていくことが重要であるということでした。

For Safe Rugby

2018年08月15日(水) 院長ブログ

For safe rugby

日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会からラグビー選手の安全啓発のポスターが発行されました。

正しいタックル、適切な水分補給が特に大切であるということです。ポスターには「怪我をしないことが楽しいラグビーにつながります。」と書いてあります。まさにその通りですね!

どのレベルの選手も、怪我無く、ラグビーを楽しんで欲しいものですね。

リハビリ通信 No.268 前額面

2018年08月14日(火) QAリハビリテーション科1新着情報

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身体内部に想定される重心を通る相互に直行する3つの面を身体の基本面といい、そのうち左右に通り身体を前後に2分する面を基本前額面といいます。また基本前額面から外れた平行な面を前額面といいます。

前額面上の動きを見る場合、主に外転や内転ですが身体の左右を通る面の動きとなります。また両肩、両骨盤などの位置関係を前額面で観察することにより身体の左右差を把握することができます。

リハビリテーション科 堤 豊