2014 年 5 月 のアーカイブ

2014年05月31日(土) トップインフォメーション

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患者様にとって心地よくリラックスしていただける場を作り、癒されるクリニックにします。

秋山整形外科クリニック スタッフ一同

待ち時間のお知らせ (5月26日~5月31日)

2014年05月31日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

5月26日~5月31日

日本代表ラグビーワールドカップ2015出場決定

2014年05月29日(木) 院長ブログ

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(写真は聖火がともされた聖火台の下で戦う日本代表チーム)

 

525日に東京・国立競技場で行われたラグビーワールドカップ2015アジア地区最終予選を兼ねたアジア五カ国対抗(ASN)対香港代表戦で、日本代表が香港代表に勝利してASN2014に優勝したことにより、日本代表がアジア代表としてラグビーワールドカップ2015に出場することが決定しました。

サッカー、陸上競技、ラグビーなど各種の国際大会や選手権大会が数多く開催され、数々のドラマを生んできた東京・国立競技場ですが、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場として建て替え工事のために、この試合が現在の国立競技場最後の試合となりました。

当日は試合を観戦しに東京・国立競技場まで行ってまいりました。試合前の歌手平原綾香さんによる君が代斉唱は、大変力強く感動的な歌声でした。静粛な雰囲気の中試合が始まった東京・国立競技場で、ラグビー日本代表最年少出場記録を更新した早稲田大学藤田慶和選手の3トライの活躍もあり、498のスコアで日本代表が快勝しました。藤田慶和選手の今後益々の活躍が楽しみです。日本代表は早速、明日にはリポビタンDカップ2014でサモア代表との試合が予定されています。日本代表が今後益々強化されていくことを願っています。ちなみにIRB世界ランキングでは日本代表が13位、サモア代表が8位と、サモア代表は少し格上のチームになります。

日本代表の試合は午後5時から開催されましたが、当日の昼前にある行事がありまして、初めて国立競技場のピッチの上に立つことができました。国立競技場の芝は本当に最高ですね!まさに日本一の芝だと思いました。このピッチももうすぐ解体されるなんて。本当にもったいないと思いました。

リハビリ通信 No.114 半月板の機能について

2014年05月25日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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半月板の機能は、①膝関節の適合性の良好化、②緩衝作用、③関節内圧の均等化、④滑液の分散、⑤可動性の適合化などが挙げられます。

①膝関節の適合性の良好化について、膝関節は、丸い形態をした大腿骨顆部と平らな面の脛骨顆部により構成されており、力学的に不安定な関節をしています。この状況下で膝関節の安定性を高めるためには、両側に存在する半月板が膝関節の適合性を良くします。

②緩衝作用について、垂直方向の荷重ストレスに対して、大腿脛骨関節面でクッションの様な働きをすることで膝関節にかかるストレスを和らげる役割があります。

③関節内圧の均等化について、荷重ストレスは、半月板が存在しなければ大腿骨顆部と脛骨顆部のある一定の面積のみ接触し、その部位に集中して圧縮応力が加わります。半月板が存在することで面としての接触に変化させ、圧縮応力を減少させます。

④滑液の分散について、膝関節内は滑液によって満たされています。とくに滑液は、潤滑機能に重要な役割をもっており、半月板が存在することで滑液機構が成立し、膝関節の滑らかな運動に貢献しています。

⑤可動性の適合化について、半月板には可動性があり、膝関節の屈伸運動に伴い、関節面を移動し、関節の適合性を高めています。

①~⑤の中で、理学療法士がアプローチできるのが⑤で、どの軟部組織がどこに付着し、どのようなメカニズムで半月板が運動するのかを理解して治療することが重要になります。

リハビリテーション科 服部 司

「新ARBを中心に据えた最近の降圧療法~JSH2014高血圧ガイドラインを踏まえて~」

2014年05月24日(土) 院長ブログ

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今週に名賀医師会臨床懇話会が開催され出席しました。特別講演は「新ARBを中心に据えた最近の降圧療法~JSH2014高血圧ガイドラインを踏まえて~」で講師は大阪大学大学院医学系研究科保険学専攻総合ヘルスプロモーション科学講座教授神出計先生でした。

日本は65歳以上人口が25%を超え、超高齢化社会と呼ばれる21%も優に超えている世界に冠たる長寿国ですが、現在はいかに健康寿命を延ばすかということに注目が集まってきています。神出計先生は健康寿命の要因の解明を目的に様々な調査、研究しておられます。50歳時における血圧状況とその後の生命予後は密接な繋がりがあるそうです。寝たきりの原因として、われわれ整形外科医は骨折・転倒や関節疾患ばかりに目がいきがちですが、寝たきり原因の第1位は脳血管障害です。診療科によって捉え方が異なるようですね。

日本人の高血圧症にはいくつかの特徴があるそうで、神出計先生によりますと高齢者が多いこと、食塩摂取量が多いこと、人種的に食塩感受性が高いこと、脳卒中が多いこと、認知機能低下例も多いことなどが挙げられるそうです。

日本は超高齢化社会ですから高齢者が多いことは当然ですが、70歳では63.5%80歳では83.1%が高血圧症であるそうです。これは非常に高率ですね。またガイドライン降圧目標への達成率は70歳で24.5%80歳で18.0%だそうです。これはまた随分低いものですね。

日本人の食塩摂取は男性12.2g、女性10.5gで全体では11gくらいで、アメリカの約倍だそうです。またコンビニ弁当などではカロリーも多く塩分も5gを超えるそうですが、コンビニでおにぎりとサラダだけという選択にしてもカロリーは低くなるものの塩分はやはり5gを超えることが多いようです。推奨される塩分摂取は6gだそうですが、いろいろな食事に隠れた塩分が意外に多いそうで、塩分摂取6gの遵守は難しいかもしれませんね。実際に塩分摂取6%の遵守率は10%だそうです。高血圧患者さんのための減食塩レシピなどの本はとてもよく売れているそうです。

日本では約4300万人が高血圧症であるそうです。病院や診療所で血圧測定すると普段より血圧が高くなることを白衣高血圧といいます。そこで家庭血圧の方が診察室血圧よりも大事であるそうです。家庭血圧は少なくとも12回計って、またその都度2回測定し平均値を出すことが推奨されています。また逆に診察室血圧があまり高くないのに家庭血圧の方が高い場合もあるそうです。これは仮面高血圧といわれ、より注意を要する様です。また24時間血圧測定する自由行動下血圧が測定されることもあるようです。

早朝高血圧は脳卒中リスクが増大するそうです。また中年期の高血圧症は高齢期認知症の高リスクとなるそうです。

神出計先生は降圧目標達成の重要性を強調されています。降圧なくして臓器保護なし、すなわち降圧しただけ臓器保護が得られるということです。しかしながら6メートルも歩けないような虚弱高齢者においては血圧の下げ過ぎもよくないようで、病態や年齢に応じた治療方針、最適な治療薬の選択、併用が重要であるということでした。

私自身が高血圧症治療をすることはありませんが、新しい薬の開発と共に健康寿命を延ばすための緻密なエビデンスの集積が行われており、これが着実に還元されつつあることに大変感心致しました。