2022 年 8 月 のアーカイブ

待ち時間のお知らせ(8月22日~8月27日)

2022年08月27日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

待ち時間のお知らせ(8月16日~8月20日)

2022年08月20日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

「便秘症診療について」

2022年08月14日(日) 院長ブログ

先日、名賀医師会臨床懇話会が開催され、Webで参加しました。講演は「便秘症診療について」で講師は三重大学医学部附属病院消化器病センター病院教授堀木紀行先生でした。

堀木紀行先生は慢性便秘症診療ガイドライン2017に基づいて便秘診療法を解説してくださいました。堀木紀行先生によりますと、慢性便秘は排便回数減少、排便困難感、残便感の症状で、便秘症とは便秘による症状が現れ、検査や治療を必要とする場合であるそうです。正常な便は大半が水分であり、後は腸内細菌、食物残差、脂肪などで成るそうです。排便メカニズムはS状結腸の糞便が直腸に移送され、直腸壁が伸展し、その刺激で便意が生じるそうです。空の胃に食べ物が入ると胃が大腸に信号を送り、その信号を受け取った大腸が蠕動運動をはじめ、たまっている便を直腸に送る「胃・結腸反射」が起こるそうです。このために一日のうち朝食後が最も便意を感じやすいそうです。

堀木紀行先生によりますと、日本人では便秘は若年層では女性に多いが、70歳以上になると男女比が変わらなくなるそうです。女性の方が年齢に関わらず便秘が多いのではという印象を持っていたので、これは意外でした。アンケート調査による便秘への対処方法は水分摂取、睡眠、食事、ビデの使用、運動、市販薬購入などで、病院受診を選択される方は5%にも満たないという事でした。

堀木紀行先生によりますと、便秘治療の基本は適度な運動、食生活の改善、規則的な生活であるそうです。起きた後すぐにコップ一杯の水を飲む、朝食をとることも重要で、食生活では食物繊維を取ることが大事であるそうです。食物繊維摂取量は50歳以下ではかなり少なく、最も摂取量の多い60歳台でも目標量には達していないそうです。食物繊維の豊富なキノコ類、海藻類、野菜、そして水分摂取が勧められるそうです。排便環境を整えることも大事で、排便姿勢は35度が理想であるそうです。和式のトイレが理想的で、洋式トイレなら前傾姿勢が大切であるそうです。

堀木紀行先生によりますと、慢性便秘は器質的と機能的に分類され、さらに種々に分類されるそうです。慢性便秘症を起こす基礎疾患に注意するということでした。慢性便秘症を起こす薬剤も種々あり、高齢者では加齢に伴う生理的変化とポリファーマシーにより薬物有害事象が起こりやすいということでした。

堀木紀行先生によりますと、高齢者の便秘の注意点としてフレイル、サルコペニアの確認が必要ということで、低栄養からフレイル、サルコペニア、ロコモ、寝たきりへと繋がってしまうということでした。

最後に、堀木紀行先生は酸化マグネシウムなどを中心とした様々な便秘の薬物療法に関して教えてくださいました。とても分かりやすく、大変勉強になりました。ありがとうございました。

夏季休業のお知らせ(再掲)

2022年08月08日(月) 新着情報

当クリニックでは下記の期間を夏季休業とさせていただきますので、ご案内いたします。

休業期間中は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

夏季休業期間 令和4年8月11日(木)~令和4年8月15日(月)

待ち時間のお知らせ(8月1日~8月6日)

2022年08月07日(日) 待ち時間のお知らせ1新着情報