2018 年 4 月 のアーカイブ

ゴールデンウィークの診療について(再掲)

2018年04月30日(月) 新着情報

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ゴールデンウイークの診療は、暦通り(カレンダー通り)とさせて頂きます。

4月28日(土)午前診、4月29日(日)休診、4月30日(月)休診、5月1日(火)午前診、午後診、5月2日(水)午前診、午後診、5月3日(木)~5月6日(日)休診、

ご迷惑をおかけ致しますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

待ち時間のお知らせ(4月23日~4月28日)

2018年04月29日(日) 待ち時間のお知らせ1新着情報

4月23日~4月28日

「リウマチ診療の現状」~最新治療から安全性を重視した治療まで~

2018年04月24日(火) 院長ブログ

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先日、「リウマチ診療の現状」~最新治療から安全性を重視した治療まで~という演題の講演会が開催されました。演者は桑名東医療センター膠原病リウマチ内科医長小寺仁先生でした。

小寺仁先生によりますと様々な疾患に対する治療満足度調査では、関節リウマチに関しては2005年から2015年にかけて大幅に向上しているということでした。これには薬物療法の進歩が貢献しているということで、海外では関節リウマチのアンカードラッグとされるMTXが1998年に、生物学的製剤が1998年に認可され、日本でもMTXが1999年に、生物学的製剤が2003年に認可されたことによるということでした。小寺仁先生は、これからは関節リウマチの患者様がありのままに社会生活を過ごすことができることが目標と考えているということでした。

小寺仁先生によりますとリウマチの語源はラテン語の「流」という言葉ということで、これはヒポクラテスの説だそうですが、リウマチ友の会機関誌も「流」というそうです。

かつて関節リウマチは症状がゆっくりと進行し、長期経過後に関節破壊が生じると考えられていましたが、発症後早期から急速に関節破壊が起こることがわかってきました。小寺仁先生によりますと早期診断・早期治療が重要であるうえに、治療に反応しやすい時期があるということでした。

関節リウマチの関節外症状は眼、口、血管、心臓、肺、リンパ節など様々に生じますが、小寺仁先生によりますとリウマチの関節外症状がある方が生命予後は不良である場合があるということでした。関節リウマチ患者は心血管障害が高いということですが、小寺仁先生によりますとTNF阻害薬とMTXは心血管障害のリスクを下げ、ステロイドとNSAIDsは心血管障害リスクとなるということでした。

小寺仁先生によりますと2010年のACR/EULARの新分類基準に基づき、早期診断・早期治療がなされるようになり、関節リウマチの治療目標・方針は関節破壊の抑制、長期予後改善、生命予後などの改善で、患者様との共同的意思決定が重要であるということでした。

MTX投与禁忌は妊婦、授乳中、過敏症の既往症、重症感染症、重大な血液・リンパ系障害、肝障害、高度な腎障害、胸水・腹水、高度な呼吸器障害などです。MTXの副作用は骨髄障害、間質性肺炎、感染症、消化管障害、肝障害、皮疹、口内炎、脱毛など様々ですが、葉酸投与は骨髄抑制、消化管障害、肝機能障害、脱毛などには有効で、他の副作用には無効であるということでした。MTXの副作用には重篤になるものもあり、MTX関連死亡も数多く報告されているそうです。小寺仁先生もMTXによる血球減少に対して活性型葉酸であるロイコボリンレスキューを何度か経験されたということでした。最近では、腎障害があっても使用可能な免疫調製剤を使用して良好な結果を得ているということでした。

小寺仁先生は豊富な経験に基づき、わかりやすく解説して下さいました。大変勉強になりました。

リハビリ通信 No.257 上腕骨骨端線離開について

2018年04月23日(月) QAリハビリテーション科1新着情報

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投球障害の病態の一つとして「上腕骨骨端線離開」というものがあります。これは投球動作で骨端線(図1:上腕骨の近位側にある骨の成長線)にストレスがかかることにより生じるものであり、腕を振り切った際(図2)に肩の外側部に痛みが生じるのが特徴です。

この骨端線離開では、(図3)に示すような肩関節の後方を支持する筋肉である棘下筋や小円筋の拘縮を認めることが非常に多く、投球動作のフォロースルー期に腕を振り切った際、この筋肉の柔軟性が低下しているために筋肉が付着する上腕骨の球形の部分だけが止まってしまい、それより遠位の骨幹部(棒状の部分)だけが振られることになります。その結果として骨の成長線である骨端線が離開するようなストレスが繰り返し加わることにより痛みが生じることが多いです。そのため、運動療法ではこの両筋の柔軟性を獲得することに努め、投球時に骨端線に負担がかからないようにするような治療を行っていきます。

リハビリテーション科 小野正博

「漫画 君たちはどう生きるか」

2018年04月22日(日) 院長ブログ

君たちはどう生きるか

吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画の「漫画 君たちはどう生きるか」を読みました。本屋さんでたまたま見かけて、ベストセラーということで購入してみました。原作はなんと1937年に出版されたということですが、十分興味深く楽しめました。漫画なので取っ付き易くていいですね!

本書を読んでみますと時代はもっと古いのですが、かつて自分の学生時代にも同じような情景があったような気がします。過ちと後悔、自己嫌悪など特に思春期に多く味わう感情が、よく表現されていると思いました。主人公の心の葛藤が生き生きと詳細に描かれており、主人公の心が成長していく場面がとても心地よく感じました。