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リハビリ通信 No.354 頚椎と姿勢について

2023年02月09日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

頸椎は7つの椎骨があり、第1頸椎は環椎、第2頸椎は軸椎と呼ばれ形態が他の頸椎の椎骨とは違います。第1、2頸椎は頭部を支え、あらゆる方向に動かすために特殊化され球関節と類似しています。

背中が丸くなった姿勢(胸椎が後彎)をすると頭部は前方に突出し平衡を保とうと下位頸椎は屈曲し上位頸椎は過伸展します。頭頚部(後頭下筋群・僧帽筋上部線維・肩甲挙筋)肩甲帯(胸鎖乳突筋・大胸筋・小胸筋・菱形筋・前鋸筋上部線維)は過緊張し、頭頚部の(頭長筋・頸長筋・前頭直筋・外側頭直筋)肩甲帯(僧帽筋中・下部線維、前鋸筋中・下部線維)は弱化します。

理学療法では胸椎の柔軟性を含めた頸椎軟部組織の改善、治療を行います。また、self exも合わせて実施し、脊柱(頸椎・胸椎)の姿勢を良肢位になるように理学療法を進めます。

リハビリテーション室長 見田忠幸