2019 年 5 月 のアーカイブ

第2回 命を見つめるフォト&エッセー入賞作品集

2019年05月30日(木) 院長ブログ

「第2回 命を見つめるフォト&エッセー入賞作品集」を読みました。

「エッセー部門」厚生労働大臣賞は「恩返しと恩送りの決意」でした。介護離職された方が精神的にも肉体的にも追い詰められていた時に、看護師長に家族のために作者がしていることを認めてもらって敬意を表されたことに感動したということです。本当につらかったときの、一筋の希望の光に感じられたことでしょうね。自分も看護師長のように、頑張っている人の心に寄り添える生き方をしたいという作者の言葉に、共感致しました。

その他の作品も素晴らしいものばかりでした。

「フォト部門」入賞作品も素敵な作品ばかりでした。

骨粗鬆症とともに Vol.30 血液検査で骨粗鬆症ってわかるの?

2019年05月30日(木) 新着情報1骨粗鬆症

日常の診療場面で骨粗鬆症の診断が出た場合、血液検査で骨代謝マーカー検査を行うことがあります。人間の身体の中で骨も常に新陳代謝を繰り返していて、古くなった骨は壊して溶かされ(骨吸収)、新しい骨を造る(骨形成)が行われています。本来骨吸収と骨形成はバランスのとれた状態を維持していますが、このバランスが崩れた場合に骨粗鬆の状態が起こります。

採血ではこの骨吸収と骨形成の過程で産生される物質や分泌物を測定します。

しかし採血で骨粗鬆症の診断は行いません。採血の目的は①病態に合った適切な治療薬の選択、②治療効果の評価、大きくこの2つです。

骨吸収マーカーが亢進していれば骨吸収抑制薬が有効だと考えられるというわけです。

このようにより有効な治療を続けていただくために、当院でも骨代謝マーカーの測定を必要に応じて行っています。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

オステオポローシスジャパン.プラス ライフサイエンス出版 2019年3月発行 第4巻 第1号

Sport Japan vol.43

2019年05月26日(日) 院長ブログ

Sport Japan vol.43の特集は~仲間が集まる環境づくり~待ったなし!本気の「増員」です。

少子高齢化が進む今、多くのスポーツ現場において、選手や会員、指導者やスタッフら人員確保は切実な問題となっているそうです。

プロ野球の千葉ロッテマリーンズは1992年に本拠地移転に伴って球団名に「千葉」の名を冠するなど地域密着型経営を徹底し、観戦リピーター数がアップしているそうです。昨シーズンは球団新記録となる観客動員数を記録したそうです。球団の様々な工夫が紹介されています。

サッカー界の「野人」岡野雅行氏がいわゆるヤンキーが集まる高校に進学し、イチからサッカー部をつくり、県大会ベスト4まで進出したエピソードは大変興味深いです。岡野雅行氏と言えば「ドーハの悲劇」の4年後の「ジョホールバルの歓喜」で決勝点を挙げた当人です。当時はサッカーにあまり詳しくない私でも、誰もが知っているような大ニュースでした。新たな日本サッカーの扉を開いた男こそ、岡野雅行氏であるということですが、岡野雅行氏を始め当時の選手たちや関係者の方々の努力が、今の日本のサッカー人気につながっているのでしょうね。

その岡野雅行氏が全国高等学校サッカー選手権大会を目指して入学した高校のサッカー部員が1名しかいなかったという漫画かドラマみたいな話しですが、そこからの岡野雅行氏の奮闘ぶりが紹介されています。

また先日内閣府から中高年の引きこもりが61万人に上ると発表されましたが、スポーツクラブの充実著しいドイツで、家にこもりがちな人をスポーツの場に誘い出すための取り組みなども紹介しています。

日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ、ヨーコ ゼッターランド氏が日本のスポーツの未来のために、と題して、二つの好きなフレーズを紹介しています。とりわけ好きなのは「Nice try!」だそうで、結果が失敗に終わっても勇気を持ってチャレンジしたことに対する励ましであり、褒め言葉だからということです。「Nice try!」は失敗にも二つの質があることを気づかせてくれたフレーズであるということです。積極的にチャレンジしたことであれば、諦めないかぎりいつか成功につながり、チャレンジした「勇気」に対する激励と敬意が込められているからだということです。

もう一つが「Good job!」で、容易と思われるプレーでも、きちんと重要な場面で遂行できた時に使うと、当たり前にできると自負していても褒められたり認められたら嬉しく感じ、自信になるからということでした。ヨーコ ゼッターランド氏は、人の成長につながる言葉を紡ぎ続けることが指導者にとって、とても重要なことの一つであると述べておられます。成る程ですね!

待ち時間のお知らせ(5月20日~5月25日)

2019年05月25日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

リハビリ通信 No.295 Heberden結節について

2019年05月23日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

Heberden(ヘバーデン)結節とは、手指のDIP関節(指の最も末梢に位置する関節)の関節背側部に生じた骨棘(骨のとげのこと)が結節となり、疼痛や圧痛、変形などの症状が出現する疾患です。側副靱帯(関節の側面に位置する靱帯)や腱の末節骨付着部の炎症性変化や機械的因子が症状の発現や変形の進行に関与していると報告されています。

治療法については薬物療法や運動療法の治療効果は限定的であり、症状の改善が得られない場合には手術療法が選択されるという疾患です。

日常診療の中でも、このHeberden結節の変形や痛みについての相談を受けることが多いのですが、運動療法が奏功しないという報告があることから、装具療法等の「安静を保つ治療法」を推奨させていただいています。

このように、しっかり先行研究等を参考にして、安全な治療法を提供できるよう努めていきます。

リハビリテーション科 小野正博