2017 年 2 月 のアーカイブ

2017年02月28日(火) トップインフォメーション

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相手の気持ちや立場を尊重し、思いやりのある態度で接します。

秋山整形外科クリニック スタッフ一同

骨粗鬆症とともに Vol.3 骨粗鬆症とアルコール

2017年02月26日(日) 新着情報1骨粗鬆症

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骨代謝に影響を与える嗜好品のひとつにお酒があります。私もお酒を呑むことが大好きで、美味しい食事をいただく時にはついつい呑みすぎてしまうことがあります。

少量の飲酒の骨粗鬆症への影響は不明のようですが、大量の飲酒では骨粗鬆症は増加すると言われています。大量飲酒とは1日のアルコール摂取量が2単位以上、ビール大瓶(633ml)で2本以上、日本酒で2合以上、ワインで2/3本(480ml)以上などです。

具体的にアルコールは骨の新陳代謝にどのような影響を及ぼすのでしょうか。アルコールの過剰摂取は胃や腸の粘膜を荒らします。カルシウムは腸管から吸収されるため、吸収が抑制されてしまいます。またアルコールには利尿作用があるため、尿へのカルシウム排泄が高まってしまいます。カルシウムの吸収をよくするビタミンDは体内に取り込まれた後、肝臓に蓄積、代謝されて活性型ビタミンDとなりますが、アルコール摂取で肝臓の代謝機能が低下するとビタミンDの代謝は障害されます。大量のアルコール摂取は骨粗鬆症性骨折のリスクを1.38倍、大腿骨近位部骨折のリスクを1.68倍に高め、このリスクはアルコール摂取量に依存して上昇すると言われています。

しかし適量のアルコール摂取は食欲を増進させるとも言われており、美味しい食事をバランスよく楽しくいただく効果があるとも言われています。食前酒がいわゆるそうであり、胃を刺激して食欲を増進させる効果があると言われているそうです。しかしあくまでも適量、大量に摂りすぎてしまうことは、骨粗鬆症だけではなくその他の身体への影響もあるため注意が必要です。厚生省によるとビール中瓶1本以内、日本酒1合以内、ワイン1/4本以内程度が適量とされています。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015年版、骨粗鬆症治療の予防と治療ガイドライン作成委員会編集、ライフサイエンス社 2015

待ち時間のお知らせ (2月20日~2月25日)

2017年02月25日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

2月20日~2月25日

待ち時間のお知らせ (2月13日~2月18日)

2017年02月21日(火) 待ち時間のお知らせ1新着情報

2月13日~2月18日

リハビリ通信 No.228 肩関節周囲炎について

2017年02月19日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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「肩関節周囲炎」とは、中年以降(特に50歳代に多い)に発生する肩関節の痛みと運動制限を伴う病気の総称であると定義されています。骨には異常を認めず、骨以外の軟部組織における炎症・拘縮が主な病態です。

当院でもこの肩関節周囲炎の患者さんは多く、運動療法を受けておられる方もたくさんいます。その中で「四十肩とか五十肩じゃないの?」と質問されることがあります。

「四十肩」、「五十肩」は肩関節周囲炎の状態を示す上でよく使用されている言葉ですが、それらは病名ではなく俗名であり、40歳代に発症したから四十肩、50歳代に発症したから五十肩というわけではありません。今よりも平均寿命が短かった時代、50歳代になると肩が痛くなる、動きにくくなることが多かったために「五十肩」という言葉が生まれたという説もあります。どちらにしてもこの「肩関節周囲炎」という状態を説明する際、しっかり伝わるよう、わかりやすく説明するように努めたいと思います。

リハビリテーション科 小野正博