ドケルバン病

2011年11月20日(日) QA整形外科1新着情報

ドケルバン病はばね指と同じく狭窄性腱鞘炎ですが、ばね指が指を曲げるすじの腱鞘炎であるのに対してこちらは親指を開いたり伸ばしたりするすじの腱鞘炎です。

親指の付け根あたりの手首の少し手前で骨の出っ張ったところ(橈骨茎状突起といいます)の上が腫れたり痛みが出たりします。

治療はばね指と同様で、安静が中心となり塗り薬や湿布などでなかなか治らないときには注射の治療や場合によっては手術を行うこともあります。


リハビリ通信 No.2 変形性膝関節症の痛みについて

2011年11月18日(金) QAリハビリテーション科1QA整形外科1新着情報

変形性膝関節症は筋力低下、加齢、肥満などが影響して、過大な荷重が膝関節に加わることで徐々に関節軟骨が傷み、関節が変形していきます。しかしながら軟骨のすり減りや関節の変形そのものだけが痛みを出している訳ではなく、実際は膝関節の骨の周りにある軟部組織(筋肉、筋膜、腱、脂肪組織、靭帯、関節包、滑膜など)に何らかのストレスが生じて痛みを引き起こしていることも多くあります。

理学療法では膝関節の運動に影響を与える軟部組織を評価して、治療を行っていきます。

リハビリテーション科 奥山智啓


ばね指

2011年11月17日(木) QA整形外科1新着情報

ばね指は弾発指ともいい、指を曲げたり伸ばしたりする時に指の付け根で痛みを生じたりばね現象(弾かれるような感じ)が起こります。

原因は指を曲げるすじ(屈筋腱)と腱鞘(すじの浮き上がりを押さえる腱のまわりのさや)との間で炎症が起こり、腱と腱鞘が分厚くなり指の曲げ伸ばしの際に引っかかることで痛みやばね現象が起こります。

男性、女性ともにしばしば起こりますが、女性の場合更年期、妊娠時、産後に良く起こることが知られています。

治療は局所の安静が中心になりますが、症状の強いときには注射の治療や手術治療を行うこともあります。


ロコモティブシンドローム

2011年11月09日(水) QA整形外科1新着情報

ロコモティブシンドローム(ロコモ) ~運動器症候群~とは骨、関節、筋肉などの運動器の機能が加齢とともに衰えて、「立つ」、「歩く」という動作が困難となり、暮らしの中での自立度が低下し、「要介護」や「寝たきり」になる危険性が高くなる状態を指します。

ロコモの原因となる骨や関節の三大疾病は変形性関節症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症で、これらの病気を一つでも持っている人は4700万人もいると推定されています。

しっかりと予防したいですね。


整形外科ってどんな科?

2011年04月29日(金) QA整形外科

整形外科は身体の姿勢や運動の関係する部位である四肢(手、足)、脊椎(せぼね)などの筋骨格系(からだの運動や姿勢に関わる器官)のけがや病気をあつかう科です。あつかう器官はおもに骨・関節・靭帯・脊椎・神経・腱・筋肉などです。

整形外科で対応するおもな症状(主訴)は、痛み(腰痛、頚部痛、肩こり、膝の痛みなど)、しびれなどの知覚障害、四肢の変形、腫れ、運動障害、姿勢異常、歩行障害などです。最近は骨粗鬆症などに対しては、症状が出るまでに予防的な治療を行います。スポーツに伴う障害の予防や治療も行います。

整形外科の治療は保存治療(手術をしない治療)と手術治療に大きく分けられます。クリニックでは保存治療をおもに行い、病院では入院手術治療をおもに行います。

整形外科は患者様の身体の活動が快適に行えるようにはかり、皆様が日常生活を快適かつ活動的に過ごすお手伝いをすることをおもな目標にしている診療科です。