科学漫画サバイバルシリーズの「アマゾンのサバイバル」をクリニックの本棚に置きました。本屋さんに山積みしていました。世界各国でよく売れているそうです。 用語解説があって、勉強にもなりそうですね! |
「開運料理人ちこ」著の「運を呼び込む神様ごはん」を読みました。 不幸のどん底だったときに、塾の先生が握ってくれた塩おむすびを食べて感動したことをきっかけに運を呼び込む飲食店を始めたそうです。日々、口にしているものがわれわれ自身の体を作っているものですので食の大切さは言うまでもありませんが、食に関しては日々の生活において慣れによってなおざりになりがちです。そこをこれだけ突き詰めて、昇華させることは素晴らしいことと感じました。 味覚は舌の表面にある味蕾の中にある味細胞に食べ物の中に含まれる物質が作用して生じる電気が神経を通って脳に伝わり味を認識するという仕組みだそうです。このように味はバーチャル(仮想的)なものですが、自分の置かれた状況によっても味覚は変わるそうです。しかしながら感覚が人工的に作られても、それでも変わらない感覚の遙か彼方にある「意思」に働きかける「ごはん」を伝えたいと「ちこ」さんは言います。 「ちこ」さんはさまざまな料理を通して、出会う人たちに無条件の愛を実践し、絶対的な幸福の日々を送りたいと思っており、これが私のゴールであると言っておられます。これは大変価値の高い人生のミッションを掲げておられると思いました。 |
先月に日本ラグビー協会が2015年9月にイングランドで行われるラグビーワールドカップ2015に出場するラグビー日本代表の応援キャラクターに手塚治虫原作の漫画、「鉄腕アトム」の主人公である「アトム」が決定したことを発表しました。ラグビー日本代表初の応援キャラクターとなるアトムは、国内で行われる日本代表戦の試合会場にも応援に駆け付ける予定のほか、日本代表チームの活動や活躍をより多くの方に周知することを目的に、様々な形で日本代表応援キャラクターとして登場する予定だそうです。 「鉄腕アトム」は1963年に日本初となる30分枠のテレビアニメシリーズとして始まったそうです。1963年は私の生まれ年で、幼い頃に「鉄腕アトム」を白黒テレビで観たような気がします。 ラグビー日本代表選手は常人とはかけ離れた体格の人が多いですが、それでも外国チームの選手と比べると最も小柄な部類になるでしょう。「アトム」のように体は小さくとも100万馬力で活躍されることを期待したいです。そして「鉄腕アトム」にあやかってラグビー日本代表の知名度、人気が上昇することを願っています。 |
5月13日放送の「ためしてガッテン」は、「驚き!最新ねんざ治療「3日安静」の大誤解」でした。 「足首のねんざ」はとてもありふれたケガで、多くの人が経験あることと思います。しかしながら「足首のねんざ」は実は靱帯損傷である場合が多く、放置すれば後遺症を残す場合もあります。骨折ではないので、比較的短期間で痛みが改善してしまうことも油断してしまう原因かもしれません。 番組では慶応義塾大学スポーツ医学研究センター准教授橋本健史先生がねんざした場合の治療法などを、奈良県立医科大学整形外科学教授田中康仁先生がねんざ対策予防として腓骨筋群の鍛え方を紹介されました。ねんざの治療では、じん帯を修復するコラーゲンが増えるまで約2週間は適切な固定をする必要があるということでした。腓骨筋群は緩んだじん帯をカバーすることのできる筋肉で、ねんざの再発や変形性足関節症の予防にもつながります。 実は、私は番組をリアルタイムでは視られなかったのですが、先週に「テレビを観て…、足が心配になって…。」と来られた方が何名もおられました。その方々に「ためしてガッテン」ですか?と聞きますと、皆「そうです!」とのお答え。大変、影響力の強い番組ですね! |
5月21日から5月24日まで神戸市で第88回日本整形外科学会学術総会が開催されました。平日はなかなか休めないので、最終日である本日のみ出席いたしました。 足部疾患のセッションを聴いた後に、教育研修講演58の「足関節・後足部再建手術の最新の動向」を受講しました。講師は東京警察病院整形外科部長原口直樹先生でした。変形性足関節症、関節リウマチ、距骨壊死、成人期扁平足に関して新しい概念や手技の進歩、その最新の動向を紹介してくださいました。変形性足関節症に関しては手術治療として骨切り術、関節固定術、関節牽引形成術について解説してくださいました。骨切り術としては内反型OAに対しては高倉義典先生により報告された低位脛骨骨切り術(LTO)と寺本司先生により報告された脛骨遠位斜め骨切り術(DTOO)をそれぞれの適応で施行しているということでした。外反型OAに関しては扁平足の合併の有無が重要であるということです。関節固定術では従来、直視下手術でも良好な結果が報告されていましたが、近年鏡視下手術において骨癒合期間の短縮と術後の疼痛軽減が報告されておりGolden Standardが鏡視下手術に取って代わられたという報告もあるそうです。牽引関節形成術はIlizarov創外固定器で3ヶ月間足関節に牽引を加える方法で、可動域良好で関節固定術を望まない進行期から末期関節症患者に行いうるそうです。一定の効果は認められるものの、最終的は約45%で関節固定術か人工関節置換術を要したという報告もあるそうです。しかしながら原口直樹先生は関節裂隙の狭小化が著しく改善された良好な術後結果である症例も供覧して下さいました。関節リウマチに関しては人工足関節全置換術における工夫などを紹介されました。距骨壊死に関しては従来行われてきた脛踵関節固定術の術後成績が満足いくものではなかったが、高倉義典先生により導入されたセラミック製人工距骨全置換術が距骨の解剖学的特徴を捉えたもので術後成績も良好であることを紹介されました。成人期扁平足は後脛骨筋腱機能不全症ですが、距骨下関節の動きが温存されている2期では踵骨骨切り術・長趾屈筋腱移行術合併手術が行われてきたが、病態により更に追加手術を要するということでした。4期になると汎距骨固定が一般的だそうです。このあたりもかなり専門的な手術といえそうです。 ランチョンセミナー41は「関節リウマチ治療におけるMTXの役割と意義~最新の知見を踏まえて~」で講師は慶応義塾大学医学部リウマチ内科教授竹内勤先生でした。竹内勤先生は日本における関節リウマチ診療の第1人者の一人です。MTXは関節リウマチ治療のアンカードラッグという位置づけで、標準的には6mg/週で開始し4~8週間で効果不十分なら増量するということです。竹内勤先生はMTX投与増量のコツなどを紹介して下さいました。葉酸はMTXの副作用を低減させるためにMTX最終服用後24~48時間に服用することが勧められますが、服用するタイミングが大切です。患者さま自身がサプリメントなどにより葉酸を服用されるとMTXの効果が減弱してしまうので、竹内勤先生は患者さまに普段通りの食生活をされるように勧めておられるということでした。MTX効果不十分で生物学的製剤注射を追加するときには、MTX継続が望ましいがMTX減量は可能であるということでした。生物学的製剤注射の関節破壊抑制効果はMTX併用で増強するそうです。 今回の日本整形外科学会学術総会パンフレットなどには手塚治虫氏の「ブラック・ジャック」がモデルとして使われています。今学会の会長が大阪大学大学院医学系研究科期間制御外科学(整形外科)教授吉川秀樹先生ですので、手塚治虫氏も大阪大学医学部出身であったことも関係しているのかもしれません。手塚治虫氏は医師免許を取得しましたが、漫画家として大活躍されました。手塚治虫氏はかつて奈良県立医科大学の研究生となり医学博士を取得されたそうです。手塚治虫氏と我が母校とに関連性があっただなんて、なんだか嬉しい気がしました。 |