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先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。講演は「気管支喘息の外来診療」で講師は上坂内科院長上坂太祐先生でした。上坂太祐先生は日本呼吸器学会専門医、日本視鏡学会気管支鏡専門医で気管支喘息の治療などを専門にしておられます。上坂太祐先生によりますと気管支喘息は吸入ステロイド薬の普及により、わが国では最も死亡者数が減少している疾患であるそうです。上坂太祐先生は配合剤を含む吸入ステロイド薬、その他の長期管理薬、喘息発作時の全身性ステロイド薬に分けて、ガイドラインとエビデンスに基づいて使用法を紹介して下さいました。私が気管支喘息の治療をすることはありませんが、大変興味深く拝聴いたしました。 気管支喘息は咳、喘鳴、呼吸困難などの症状を生じる疾患で気道に炎症が起こることにより生じる疾患であるそうです。気道の炎症は部分的に可逆的であるということで、気管支の炎症が慢性的に続いた結果、気道壁が厚くなって気管支の内径が狭くなる現象が起こり、これを気道壁のリモデリングというそうです。気道壁のリモデリングにより、不可逆的気道閉塞を生じるということでした。喘息死は吸入薬の普及により、2014年には1550人にまで減少しているそうですが、上坂太祐先生によりますと成人喘息の喘息死前の重症度で見ると軽症でも生じている場合も多いそうで、軽症から十分な治療が必要であるということでした。 喘息の主要な症状である喘鳴は、気流が制限されることにより起こり、強制呼気させると聴取しやすいということです。スパイロメーターという医療器具で検査するスパイロメトリーでは閉塞性パターンをとり、ピークフローは日内変動を認めるそうです。上坂太祐先生は鑑別診断として左心不全、腫瘍、結核、気管気管支軟化症などを挙げておられました。 上坂太祐先生によりますと気管支喘息の本態はアレルギー性疾患であり、治療はステロイド薬が中心になり、近年吸入ステロイド薬、長時間作用型β-2刺激薬、長時間作用性抗コリン剤、ロイコトリエン拮抗薬などにより治療は飛躍的に進歩しているということで、それぞれの薬剤について詳細な使い方を提示して下さいました。上坂太祐先生は気管支喘息の治療ではリモデリングを防ぐことが重要で、発作だけではなく呼吸機能の正常状態維持により長期予後改善を目指すということでした。そのためには初診時から患者教育、長期管理の徹底が重要であるということでした。上坂太祐先生の講演は大変わかりやすく、専門外の私にもよく理解できる内容でした。ありがとうございました。 |

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リィーガ5月号が出ました。リィーガは名張・伊賀地域みっちゃく生活情報誌で、リィーガ5月号には伊勢志摩サミットに向けた鈴木英敬三重県知事インタビューの特別企画や伊賀市観光大使である“ゆるキャラ”「いが☆グリオ」の特集もあるようです。本誌の表紙を飾っているのは「いが☆グリオ」と子どもたちですね。 今月はリィーガのJIMO JOBに職員募集広告を出しています。こちらもよろしくお願い致します。 |

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連休前後ということもあり、今週からクリニックが大変混雑しております。時間帯によっては2時間以上の待ち時間の時もあります。 通常ですと、あまり混雑しない水曜日でも今週では夕方には2時間以上の待ち時間となってしまいました。お待ち頂いた患者さまには、大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。 なかには先週の「待ち時間のお知らせ」を参考にわざわざ水曜日に来て下さった方もおられたようです。本当に申し訳ございませんでした。 連休明けしばらくまで、非常に混雑する時間帯もあるかもしれません。この時期は、普段のデータも参考にはできないようです。 ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 院長 |

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本日、東大阪市花園ラグビー場におきまして第10回関西ラグビーまつりが開催されました。朝は少し曇っていたようですが、午後からはとてもよい天気になりました。 ミニラグビー、中学生女子の部、高校女子セブンスの大会などが行われ、人工芝、練習グラウンドでは幼児・小学生が、「はなぞのラグビーパーク」などの催し物で楽しんでいました。 メインゲームは関西学生代表と関東大学リーグ戦代表でした。昨年はニュージーランド学生代表と関西学生代表が対戦し、関西学生代表は敗れはしたものの善戦を演じ、今年は更に関西学生代表の活躍に期待が高まっていました。果たして今日の試合結果は? 結果は関西学生代表チームが闘志と気迫で上回り、混成チームとは思えない程の連係プレーで関東大学リーグ戦代表を圧倒し、スコアは43-15で関西学生代表の勝利でした。まさに関西学生代表チームの快勝と言えそうですね。近年、学生ラグビーでは関西のチームは関東のチームに比べて、なかなか優位に立てないこともあります。そういう面でも今日は関西ラグビー界にとって本当に充実した1日であったと思います。 今日は、グラウンドドクターとして参加させていただきました。メインゲームが本当に素晴らしい試合内容だったので、今日は会場のお客様もお楽しみ頂けたのではないでしょうか?素晴らしい盛り上がりでした。 |

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平成28年1月29日に地域で献身的な医療活動に取り組む医師を顕彰する第4回「日本医師会 赤ひげ大賞」の表彰式が行われたそうです。 赤ひげ大賞の対象者は、病を診るだけではなく地域に根付き、その地域のかかりつけ医として生命の誕生から看取りまで、さまざまな場面で住民の疾病予防や健康の保持増進に努めている医師ということです。 今回、表彰された5名のドクターはいずれも在宅医療を献身的に行っておられる方ばかりですね。本当に頭の下がる思いです。 |
