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本日、矢田コミュニティ会館(大和郡山市)におきまして第7回野球肘検診が開催されました。スタッフとして参加させていただきました。 今年で7回目を迎える野球肘検診は、ならやまと整形外科スポーツクリニック院長森本光俊先生が代表を務めるNPO法人「奈良野球少年を守る会」が主催しています。 今年は参加人数が577人、参加チームが40チーム超、参加スタッフ数が100名超と年々規模が増加している様です。内容は肘の検診、エコー検査、ストレッチ指導、そして今年はスポーツ栄養講演もあり、盛りだくさんでした。朝9時頃から夕方5時頃まで、スタッフ間で協力し合って数多くの野球少年少女たちの検診を行いました。森本光俊先生の野球少年少女たちへの思いが、徐々に大きな輪となり浸透していっているように思いました。 私は今回2回目の参加でしたが、大変有意義でした。これからも可能な限り参加したいと思っています。 |

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高倉義典先生著の「名医が教える足のお悩み完全解決バイブル 痛み・不調の理由と治し方がよくわかる」を読みました。 高倉義典先生は奈良医大整形外科名誉教授で、日本足の外科学会理事長および会長、国際足の外科学会初代理事長など多数の要職を務められ、日本における「足の外科」の第一人者です。 高倉義典先生は医師向けの著書は多数あるのですが、一般の方向けの書籍を著されるのは今回が初めてだということです。内容を見ますと一般の整形外科医でもあまり知らないような詳しい内容を、とてもわかりやすく解説しておられます。これなら一般の方でも病院で整形外科医から受けるアドバイスを、この本から受け取ることができると思われます。特に「Part 4 人には言えない足のお悩み」では私も日常診療におきまして、患者様からよく質問されることばかりなので驚きました。まさに、かゆいところに手が届く、という感じです。疾患の解説も病態、症状、治療、予防法まで内容が深く、かつわかりやすいですね。 高倉義典先生は私が奈良医大勤務時代はもちろんのこと、足の外科を学び始めてから最もご指導いただき、最もお世話になった恩師です。本当にありがとうございます。 |

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先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。講演は「日常生活で心不全を予防するための工夫」で講師は城医院城祐輔先生でした。 城祐輔先生は慶應義塾大学医学部循環器内科および関連病院で勤務された後、2015年から伊賀市の城医院で勤務しておられます。城祐輔先生は総合内科専門医だけではなく、循環器科学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医などもお持ちで、循環器科のスペシャリストとしてキャリアを重ねてこられ、開業後は地域医療の担い手としてご活躍中です。城祐輔先生はクリニックでできる高齢者の心不全予防をテーマに心不全を疑うべき心電図の簡単な見分け方、専門医への紹介のタイミングなどを紹介してくださいました。 城祐輔先生によりますと、昔から言われている典型的な心不全の症状は呼吸苦、浮腫、頚静脈怒張、起坐呼吸、夜間発作性呼吸困難、全身倦怠感、食欲不振などであるそうです。しかしながらこれらの症状がそろう場合はむしろまれであるということです。心エコーは心不全の診断に有用で、心収縮や弁膜症の程度がわかるそうです。慢性心不全治療ガイドラインによりますと、収縮力の低下した慢性心不全患者に対する第一選択はβブロッカーで第二選択はACE阻害剤(またはARB)だそうです。以前はジギタリスが第一選択であったのが、ジギタリスが予後を改善しないことがわかり第一選択ではなくなったそうです。この様に変化したのが、ちょうど城祐輔先生が国家試験勉強をしていた頃であり、城祐輔先生はその意味でも印象深かったということでした。私が学生時代に大学で教わった1980年代後半にはやはり、心不全にはジギタリスが第一選択と習ったようなおぼろげな記憶があります。 城祐輔先生によりますと、心不全で入院する患者さんの半数近くは左室収縮が不良というわけではないそうです。心臓は「ポンプ」の機能もあるが、心筋の「膨らみ具合」もとても大切であるということです。長年の高血圧により左室肥大になると収縮は良くても心筋の肥大と線維化によりしなやかさが失われてしまうそうです。そうなると急激な血行動態の変化を柔軟に受け止めるだけのクッション的要素がなくなってしまい、容易に血圧上昇を招いてしまうそうです。この様に収縮力の保たれた心不全を心筋拡張障害と言うそうです。心筋拡張障害であると、突然の血圧上昇や頻脈の場合に左室充満圧上昇、左房圧上昇、肺静脈圧上昇と繋がり、数時間から数十分でも肺水腫に至ることがあるそうです。 城祐輔先生は拡張障害によって心不全を起こす人の特徴を患者さんとの会話の中で見出す秘訣を紹介してくださいました。「畑仕事や草刈りの際に息切れしたり、大きく深呼吸をしたくなることはありませんか?」という問いに「そりゃあるわさ、いうてももう年やさけ。」と患者さんが答えたら、それは心不全兆候の可能性があるために注意を要するということでした。この場合には心電図検査を行いV1誘導で陰性P波が認められる場合や血液検査でBNP>100pg/dlが認められる場合などが循環器専門医へ紹介するタイミングであるということでした。 城祐輔先生によりますと、拡張障害にあまり有効な薬は無いために、尚更生活指導が重要になるということでした。急激な血圧上昇を避けて、頻脈を来すような興奮、緊張を避けるということです。具体的には重いものを持ち上げたり、便秘時のいきみ、興奮、疲労の蓄積などは厳禁であるということでした。 患者さんとの何気ない会話の中に、重篤な病状につながる微細な兆候を見逃さない城祐輔先生の洞察力と診療姿勢に大変感心いたしました。 |

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平成28年10月15日(土)にヒルホテルサンピア伊賀におきまして、市民公開講座 骨と関節の日が開催されます。 皆様、どうぞご来場下さいませ。 |

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先日、骨粗鬆症WEBシンポジウムを看護師、理学療法士と視聴いたしました。講演は「骨粗鬆症治療の新展開と今後の展望」で講師は徳島大学藤井節郎記念医科学センター顧問松本俊夫先生でした。 松本俊夫先生によりますと、わが国には約1300万人の骨粗鬆症患者さんがおられ、人口の高齢化に伴いなお増加の一途をたどっているということです。骨粗鬆症の最も重要かつ重篤な合併症は大腿骨近位部骨折や脊椎椎体骨折であり高齢者の日常生活が大きく損なわれ、健康寿命が短縮するのみならず死亡率も増加するということです。 松本俊夫先生によりますと、骨粗鬆症による骨折の防止には骨折リスクの高い患者を効率よく見出し治療へと導く方策が必要であるということです。そのためには既存臨床骨折の有無に加え、身長低下や亀背の有無などの問診・視診と胸腰椎X線像による椎体骨折の評価が重要であると強調されました。また続発性骨粗鬆症は、その原因疾患の診断・治療および原因疾患に応じた骨粗鬆症治療方針の策定が必要であるということでした。 さらに松本俊夫先生は骨粗鬆症治療薬の使用方法と合併症などについても詳細に解説してくださいました。大変勉強になる講演会でした。 |
