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「『腎臓はチョッと苦手』という先生方に役立つ腎臓病診療のポイント」

2017年06月20日(火) 院長ブログ

pamphlet

先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。特別講演は「『腎臓はチョッと苦手』という先生方に役立つ腎臓病診療のポイント」で講師は奈良県立医科大学地域医療学講座教授赤井靖宏先生でした。今回のご講演は主に内科医師が対象であると思われ、私自身が腎臓病診療をすることはないのですが、赤井靖宏先生が大変わかりやすく解説して下さいましたので、とても興味深く拝聴いたしました。

赤井靖宏先生によりますと慢性腎臓病(CKD)の定義は蛋白尿などの尿異常か腎機能低下(eGFR<60)が3ヶ月間以上続いている状態であるそうです。CKDのポイントは蛋白尿と腎機能であり、日本人成人の約8人に1人がCKDであり、CKDの有病率は世界的に見ても日本は非常に高いそうです。赤井靖宏先生によりますとCKDは生活習慣病重症化の指標であり、CKDは万病の元であるということです。

赤井靖宏先生は次のような質問をよく患者さんにされるそうです。「腎臓の働きが半分になると体がだるくなるでしょうか?」この答えはNoなのですが、この理由として末期まで症状が乏しい、検尿、検血などでしかわからない、などの特徴が挙げられます。なってしまうと治らないという特徴もありますが、早期発見にて進行を遅らせることができることなどから、CKDは検診に最適の疾患といえるそうです。

赤井靖宏先生によりますと、なぜCKDが重要かというと、その理由の一つにわが国での透析患者が年々増加しているということもあるそうです。日本では腎臓病患者が透析を受ける割合が非常に高いそうです。単位人口あたりでは透析を受ける割合が世界一高いということでした。日本の透析技術はとても高いそうで、最長40年間以上透析を受けている患者様もいるそうです。しかしながら透析患者一人あたり年間500万円~600万円と言われる医療費の高さが問題となっているようです。

赤井靖宏先生によりますと、CKDは心血管事故、死亡、入院の独立した危険因子であるそうで、多くのCKD患者が透析にいたる前に心血管病で死亡しているという事実もあるようです。

赤井靖宏先生は次のような質問も患者さんにされるそうです。「日本人のCKDの原因の多くは慢性腎炎である。これは正しいか?」この答えは私もついうっかりYesなのかと思ってしまいましたが、実際は生活習慣病であるそうです。CKDの危険因子は加齢、糖尿病、高血圧症、肥満、メタボリックシンドローム、喫煙、過度のアルコール摂取などであるそうです。またある種の薬剤がCKDの危険因子になり得るということで、無用な長期投与は控えるべきであるということでした。日本人のBMIの変化は女性ではやや低下しているそうですが、男性では年齢と共に上昇しているそうで、30歳代から肥満度の悪化が顕著であるそうです。CKDは50歳代から増加するそうですが、これは20歳代から40歳代の生活習慣により50歳代からのCKD発症につながるということです。大学病院などでは進行例の受診が多いですので、プライマリーケアでCKD予防の啓発が重要であるということでした。具体的には高血圧症、糖尿病、メタボリックシンドロームの予防、禁煙、過度の飲酒を控える、肥満防止などであるそうです。しかしながら症状のない状態で注意喚起するのは、なかなか困難であろうと思われました。

赤井靖宏先生によりますと、CKDの治療ではやはり減塩が重要であるということでした。CKD患者では塩分を1日3g以上6g未満が基準とされているそうです。しかしながら、舌は慣れるそうで、塩分制限が厳守されていれば外食は塩辛すぎると感じるようになるそうです。逆に、外食を塩辛すぎると感じなければ、塩分制限が不十分であるということでした。

その他にも色々とわかりやすく赤井靖宏先生はCKDについて解説して下さいましたが、私の知識不足と理解力不足でこれ以上の詳細についてはご紹介しきれません。多くのプライマリーケアドクターに大変有益な講演を熱心にしてくださいました赤井靖宏先生に深謝いたします。

Familie*

2017年06月18日(日) 院長ブログ

写真

 

先週にFamilie*からクリニックの待合室に飾る新しいお花が届きました。

紫陽花の色合いが涼しげで美しいですね。梅雨の季節にぴったりです。

今のところ空梅雨のようですが、梅雨の合間の夏模様に涼しい風をクリニックに運んでくれているようですね。

-第35回- 心に残る医療

2017年06月04日(日) 院長ブログ

心に残る医療

 

-第35回- 心に残る医療 体験記コンクール入賞作品集を読みました。

本コンクールは昭和57年度から始まり、もう35回も続いているということです。今回も1600編もの応募があり、審査により17編が入賞作品として選ばれたそうです。

厚生労働大臣賞の「3度目の手紙」という作品は、骨髄移植を受けた方がドナーに感謝の気持ちを綴った作品でした。骨髄バンクでは、プライバシーを守る観点からドナーと受容者のお互いの名前や住所は非公開で、受容者は2度だけドナーに手紙を出すことができるというルールだそうです。このルールは私も知りませんでした。本作品は著者がドナーへさらなる感謝の気持ちを伝える、心のこもった作品でした。著者は主治医から「ドナーさんとは、何代も何代も前の遠い昔、血縁関係にあったのですよ。遺伝子が適合するということは、その証しなんです。ロマンがあるでしょう!」と教えてもらって感動した、とありました。

これは確かに心の琴線に触れる言葉ですね!素晴らしいと思いました。

2017 ラグビー スプリングカーニバル IN 奈良

2017年05月28日(日) 院長ブログ

NaraSpringA

本日、天理親里競技場で「2017 ラグビー スプリングカーニバル IN 奈良」が開催され、グラウンドドクターとして参加しました。第1試合は天理西中学vs奈良県中学スクール選抜で、第2試合は天理大学vs早稲田大学でした。

雲一つない晴天で少し暑いくらいでしたが、天候にも恵まれて熱戦が展開されました。第2試合の早稲田大学は長年、日本ラグビー界を牽引している伝統校です。早稲田大学ラグビー蹴球部のユニフォームと言えばお馴染みの「エンジ×黒」のボーダー柄ですが、今回新しいデザインに変わっていました。色合いは同じですが、機能性向上を追求し選手の気持ちを一つにまとめるチームの象徴という新しいユニフォームは、伝統と斬新さの両方を感じさせる素晴らしいものでした。

第2試合の結果は54対17で天理大学が勝利致しましたが、終始緊迫した試合で観客の皆様は白熱した内容を堪能していた様子でした。特に試合を終えたラグビースクールの中学生たちが熱心に観戦していました。奈良県でこのようなハイレベルな試合が開催されて、本当に良かったと思いました。

第90回日本整形外科学会学術総会

2017年05月21日(日) 院長ブログ

第90回日本整形外科学会

仙台市で第90回日本整形外科学会学術総会が開催されました。本日のみ参加いたしました。

「医療安全」、「整形疾患の痛み治療と教育」、「運動誘発性筋痙攣の発生機序における電解質の関与~経口補水液を用いた研究から~」、「感染対策とワクチン」などの講演とシンポジウムを拝聴しました。それぞれに内容の深い、ためになる演題ばかりでした。

本会の標語は「復興と再生」、大震災の写真などを見ると当時の報道による映像などが思い出されました。

本会は4日間の期間に10以上の会場を用いて同時進行で行われます。本会は学会参加者が1万人規模の大規模な学会であるために会場確保が困難であり、来年以降は東京・横浜・神戸・福岡の4大都市に限定して開催されるということです。

それにしても本当にすごい規模の学会ですね。


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