日本医師会、産経新聞社主催の第6回日本医師会赤ひげ大賞が発表されました。受賞の対象者は、病を診るだけではなく、地域に根付き、その地域のかかりつけ医として、生命の誕生から看取りまで、さまざまな場面で住民の疾病予防や健康の保持増進に努めている医師、ということです。 豪雪地帯で患者に向き合う90歳医師の藤巻幹夫先生をはじめ、5名の先生方はいずれも各地域において献身的に医療活動に従事され、患者様と深い信頼関係でつながっている様子です。 5名の先生方の患者様への献身に、心から敬服いたします。 |
「モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット」を読みました。100万部突破、テレビで紹介され超話題、頑張らなくていいのにやせる!などのキャッチコピーに惹かれて、本屋さんで見つけて購入してみました。1つのエクササイズが1分間で、5つのエクササイズ全部でも5分間、これを2週間続けると効果があり、エクササイズをやめても効果が持続するというのは大変魅力的ですね! 実際にやってみると1つめと2つめのうつぶせで寝てするエクササイズはなかなか大変です。何回かしてみましたが、どうしても継続できない私の意志の弱さは致命的です。また同時に食事の改善も重要ですね。 いずれエクササイズを継続して、食事も改善して、効果を出してみたいものですが、夢に終わるかもしれません。 |
先日、「リウマチ診療の現状」~最新治療から安全性を重視した治療まで~という演題の講演会が開催されました。演者は桑名東医療センター膠原病リウマチ内科医長小寺仁先生でした。 小寺仁先生によりますと様々な疾患に対する治療満足度調査では、関節リウマチに関しては2005年から2015年にかけて大幅に向上しているということでした。これには薬物療法の進歩が貢献しているということで、海外では関節リウマチのアンカードラッグとされるMTXが1998年に、生物学的製剤が1998年に認可され、日本でもMTXが1999年に、生物学的製剤が2003年に認可されたことによるということでした。小寺仁先生は、これからは関節リウマチの患者様がありのままに社会生活を過ごすことができることが目標と考えているということでした。 小寺仁先生によりますとリウマチの語源はラテン語の「流」という言葉ということで、これはヒポクラテスの説だそうですが、リウマチ友の会機関誌も「流」というそうです。 かつて関節リウマチは症状がゆっくりと進行し、長期経過後に関節破壊が生じると考えられていましたが、発症後早期から急速に関節破壊が起こることがわかってきました。小寺仁先生によりますと早期診断・早期治療が重要であるうえに、治療に反応しやすい時期があるということでした。 関節リウマチの関節外症状は眼、口、血管、心臓、肺、リンパ節など様々に生じますが、小寺仁先生によりますとリウマチの関節外症状がある方が生命予後は不良である場合があるということでした。関節リウマチ患者は心血管障害が高いということですが、小寺仁先生によりますとTNF阻害薬とMTXは心血管障害のリスクを下げ、ステロイドとNSAIDsは心血管障害リスクとなるということでした。 小寺仁先生によりますと2010年のACR/EULARの新分類基準に基づき、早期診断・早期治療がなされるようになり、関節リウマチの治療目標・方針は関節破壊の抑制、長期予後改善、生命予後などの改善で、患者様との共同的意思決定が重要であるということでした。 MTX投与禁忌は妊婦、授乳中、過敏症の既往症、重症感染症、重大な血液・リンパ系障害、肝障害、高度な腎障害、胸水・腹水、高度な呼吸器障害などです。MTXの副作用は骨髄障害、間質性肺炎、感染症、消化管障害、肝障害、皮疹、口内炎、脱毛など様々ですが、葉酸投与は骨髄抑制、消化管障害、肝機能障害、脱毛などには有効で、他の副作用には無効であるということでした。MTXの副作用には重篤になるものもあり、MTX関連死亡も数多く報告されているそうです。小寺仁先生もMTXによる血球減少に対して活性型葉酸であるロイコボリンレスキューを何度か経験されたということでした。最近では、腎障害があっても使用可能な免疫調製剤を使用して良好な結果を得ているということでした。 小寺仁先生は豊富な経験に基づき、わかりやすく解説して下さいました。大変勉強になりました。 |
吉野源三郎原作、羽賀翔一漫画の「漫画 君たちはどう生きるか」を読みました。本屋さんでたまたま見かけて、ベストセラーということで購入してみました。原作はなんと1937年に出版されたということですが、十分興味深く楽しめました。漫画なので取っ付き易くていいですね! 本書を読んでみますと時代はもっと古いのですが、かつて自分の学生時代にも同じような情景があったような気がします。過ちと後悔、自己嫌悪など特に思春期に多く味わう感情が、よく表現されていると思いました。主人公の心の葛藤が生き生きと詳細に描かれており、主人公の心が成長していく場面がとても心地よく感じました。 |