昨日、病診連携懇話会が開催され出席いたしました。 病診連携懇話会は名張市立病院勤務の医師と名賀医師会所属の開業医が合同で症例検討会などを行う会です。名張市立病院と診療所では普段から連携し合っており紹介状のやり取りなどはよく行われているのですが、直接お目にかかって話し合いをさせていただくと、より深く理解し合えるものだと実感いたしました。 病診連携は地域医療の要であると考えられます。 ご参加されました先生方、ありがとうございました。 |
公益財団法人 運動器の健康・日本協会から「ストップ!骨折ドミノ」という高齢者の方向けの啓発ポスターを送っていただきました。 高齢者に多い骨粗鬆症による骨折は、原因である骨粗鬆症を治療しないと、骨折を二度、三度と繰り返します。これを「二次骨折」と呼び、高齢者の「二次骨折」は要介護の原因となり、増加してきているそうです。 同協会が「二次骨折予防」を広く国民の皆さんに理解してもらうため、わかりやすい言葉のキャッチフレーズを募集して、「ストップ!骨折ドミノ」が優秀賞に選ばれたということです。 やはり治療の継続が大切ですね! |
「第1回 生命を見つめるフォト&エッセー入賞作品集」を読みました。本コンテストは「生命を見つめるフォトコンテスト」と「心に残る医療体験記コンクール」を統合し、日本医師会と読売新聞社の主催、厚生労働省の後援で今年度から開始したそうです。 フォト部門入賞作品は素敵な作品ばかりでした。エッセー部門入賞作品では(A先生の「ここだけの話」)が特に印象に残りました。作者が出会った、家人の担当医の対応と担当医の「日付の一番新しいものが有効です。」という言葉は本当に素晴らしいものだと思いました。まさに作者の心に残った言葉であったことでしょうね。 他の作品も、心に残る作品ばかりでした。 |
宮田重樹先生著の「死ぬまで歩ける下半身の作り方」を読みました。宮田重樹先生は大阪府富田林市の宮田医院院長で、大阪府八尾市に介護予防に特化したデイサービスセンター健寿も開設され、高齢者でも安心して取り組める運動をとおして、介護されない体、死ぬまで寝たきりにならない体をつくるためのノウハウを多くの人に提供しておられます。また奈良医大整形外科では私の先輩であり、ずっと以前からご指導いただいております。 本書では下半身の衰え始めは50歳過ぎから、ということで寝たきりにならないために、様々なトレーニング、正しい動作などをイラストで数多く紹介しています。これはとてもわかりやすいですね! 「自分は大丈夫」という考えが一番危険、や「楽な生活を極めた先が寝たきり」など一般の方が陥りやすいポイントを捉えて、警鐘を鳴らします。運動強度は回数よりも自覚で決める、ということで筋力トレーニングの場合は自覚的運動強度が「ちょっとがんばっている。ややきついかな。」と自覚できる運動強度と回数がよいということでした。これもわかりやすい目安になりますね。 宮田重樹先生によりますと、体力や運動能力をさらに向上させたい若者の運動と、落ちてしまった体力や運動能力を維持・回復させたい高齢者の運動は全く別のものであるということです。「若者の運動を軽くやればいい」は間違いで、高齢者の体の特徴(可動域が狭くなる。筋力が低下する。持久力が衰える。バランス能力が鈍る。体型・姿勢が悪くなる。)を捉えて高齢者の問題点を改善させる運動プログラムが必要であるということでした。 「親切なお世話が寝たきりにつながる」や「バリアフリー設計の自宅も考えもの」など陥りがちなポイントを見事に指摘しておられると思いました。本書は寝たきりを防ぎたい高齢者とその家族の道しるべとなるべき本であると思いました。 |