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来たる平成30年11月11日に健康・医療介護福祉フェスタ2018が名張市役所会場と名張市防災センターにおきまして開催されるそうです。 市役所会場では午前中に医療相談コーナーや歯科無料検診など、防災センターでは午後に「よくばり青春体操」実技指導や特別講演が行われるそうです。特別講演の講師は上野病院医師杉岡良彦先生で、演題は「在宅医療と生きる意味-患者中心の医療の在り方を考える-」です。 また今回のイベントは「名張ケンコー!マイレージ」対象イベントです。「名張ケンコー!マイレージ」とは名張市が主催しており、日々の健康行動や健康増進につながる地域づくりの取り組みやイベント参加などにポイント(マイレージ)を付与する仕組みで、特典が受けられて還元される制度だそうです。名張市では市民の健康意識を高め、健康づくりの習慣化に向けた支援をすることで生活習慣病や認知症などを予防し、健康寿命の延伸をめざすということでした。 |


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新聞によりますと、三重県は23日に県内でインフルエンザの流行が始まったと発表したそうです。県内での流行開始は昨季より5週間も早いということです。三重県では津市、志摩市などを中心に流行しているそうで、県内の小学校でインフルエンザ感染を理由に学級閉鎖も起こっているようです。 名張市の応急診療所でもチラホラ見かけるようです。まずは手洗いの徹底と人混みではマスク着用ですね! |

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本日、東大阪市花園ラグビー場におきまして「2018ムロオ関西ラグビーAリーグ第3節が開催されました。グラウンドドクターとして参加いたしました。 ラグビーワールドカップ2019日本大会に向けて改修工事の行われていた東大阪市花園ラグビー場ですが、改修工事も終了したようで10月26日(金)にはオープニングマッチ「日本代表(JAPAN XV)VS 世界選抜(World XV)が開催されました。今回、私も東大阪市花園ラグビー場が改修されて初めての訪問でしたので、どんなスタジアムになったのか楽しみにして行って参りました。 近鉄東花園駅を降りて徒歩で「スクラムロード花園」をくぐり抜けると、目をひく威風堂々とした格子状の柄の南側正面ゲートが目に入ってきます。中央には赤い「HANAZONO RUGBY STADIUM」の文字が映えています。この正面ゲートはスクラムをモチーフとした柄であるということです。 グラウンドの芝生は相変わらず美しく、大型ビジョンやナイター用照明の新設、座席は個別席となり、ワールドカップの基準を満たしているということでした。更衣室、トイレなどとても綺麗になり、医務室も拡張され大変機能的でした。 素晴らしいですね!
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奈良県総合医療センター外科、中央手術部部長石川博文先生著の「内痔核治療の変遷と英国St. Mark’s 病院」を読みました。 本書に「推薦のことば」を送っておられる、がん研有明病院名誉院長武藤徹一郎先生の言葉によりますと、St. Mark’s Hospitalは多くのColoproctologistにとって憧れと敬愛の象徴と言ってもよいだろう、ということでした。私は不勉強にもColoproctologistという言葉を知りませんでしたが、Coloproctolyは大腸肛門病学で、消化器・総合外科の中でも大腸肛門疾患の外科治療を専門にされる先生方のようです。 世界初の肛門専門病院という英国St. Mark’s 病院は1835年に開設されたそうで、内痔核の外科治療で痔疾患のメッカと呼ばれていたそうです。石川博文先生は1999年から2年間、英国St. Mark’s 病院に留学されたということで、本書は近畿肛門疾患懇談会の会誌”臨床肛門病学”に掲載された原稿をまとめたものであるということです。また、この執筆がきっかけとなり石川博文先生はベルリン医学協会から招待され、ドイツから伝わったLangengeck法とBraatz法の意義や日本とドイツの絆について、ドイツベルリンでご講演されたそうです。 本書を読ませていただきますと、写真が豊富で外科学の歴史教科書の様な趣で、石川博文先生のColoproctolyに対する熱意が伝わってくるようで、さすが実直な石川博文先生が心を込めて丹精に作り上げた本であると思いました。提示された図は合計97枚におよぶそうです。さらに207編という膨大な文献を集めて、全てに目を通されたとのこと、最も古い文献は1664年のものもあるということでした。何事も妥協を許さず道を究められる、石川博文先生らしいことだと思いました。 ちなみに石川博文先生は学生時代に奈良医大ラグビー部で私の2年先輩であり、ポジションは左プロップをしておられました。当時、医学生とは思えない屈強のスクラマーであったことが印象的です。 石川博文先生が外科医を志すきっかけになったという「過去を記憶しえない人々はその過去を再び経験することになる」というGeorge Santayanaの言葉は、胸に刻むべき言葉であると思いました。 |
