本日、救急医療週間の講演会が無事に開催されました。多くの方に、ご参加いただき誠にありがとうございました。 テーマは「気道異物事故」と「めまい」でしたが、どちらもとても大事な内容であったと思いました。また講師の先生方は、大変わかり易く解説してくださいました。 本当にありがとうございました! |
2023年1月12日放送のNHK「あしたが変わるトリセツショー」に北原糺先生が出演され、「めまい」のトリセツについて解説しておられたそうです。 北原糺先生は過去にも、NHK「ガッテン!」や、テレビ朝日の「たけしの家庭の医学」にも複数回出演され、メディアにおいても積極的に「めまい」の啓蒙活動に取り組んでおられるそうです。 奈良医大めまい難聴センターのホームページを見させていただきますと、めまい患者さん向けセミナー、10分でわかるめまいシリーズの動画が4本公開されています。これはわかり易いですね! |
来週開催される救急医療週間の講演会で【「原因不明」、「異常なし」、「うまく付き合いなさい」と言われて困っているめまい患者さんのために】を講演してくださいます予定の、北原糺先生の著書「原因不明のめまいはもうこわくない めまいは頭を高くして寝て治す」を紹介します。 北原糺先生は2014年から奈良県立医科大学耳鼻咽喉頭頸部外科主任教授に就任、2016年から奈良県立医科大学付属病院・めまいセンター長兼任となっておられます。 本書では、「めまいセンター」の役割と短期入院めまい検査について紹介しておられます。めまいの起こるしくみと、めまいの病気の頻度を解説され、めまいの大部分を占める「良性発作性頭位めまい症」の頻度、原因、症状、診断、治療などについて紹介され、原因不明のめまい症とされてしまうことが多い現状を解説しておられます。今まで原因不明のめまい症と言われていて困っていた方々にも、何とか有効な治療を提供したいという北原糺先生の熱意を強く感じました。 |
来週開催される救急医療週間の講演会で【乳幼児と高齢者は気をつけて!詰まると危ない食べ物のお話】を講演してくださいます予定の、坂井田麻祐子先生が監修しておられる気道異物予防のための絵本「つぶっこちゃん」を紹介します。 気道異物事故とは、息の通り道に食べ物などが詰まってしまう事故のことで、5歳以下の子どもに多く、ほとんどが食べ物による事故であるそうです。のどで詰まる事故は窒息といい、すぐに息ができなくなり窒息死につながります。気管に誤って吸い込む事故は誤嚥と言い、全身麻酔の手術で取り出す必要があるそうです。坂井田麻祐子先生によりますと、今でも年間20名ほどの子どもたちが、おいしいはずの食べ物をのどに詰まらせ、悲しいことに命を落としているということです。 「つぶっこちゃん」という可愛いキャラクターが、子どもの気道異物事故について、大人にも子どもにもわかりやすく伝えてくれています。乳幼児の子どもさん、お孫さんのおられる方は、是非お読みいただくといいですね! |
先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。特別講演は「日常診療で診る!蕁麻疹・アレルギー最新情報」で講師は島根大学医学部皮膚科学講座准教授千貫祐子先生でした。Webで視聴いたしました。 千貫祐子先生は様々な蕁麻疹の症例を写真で提示してくださいました。蕁麻疹なのか、そうではない皮疹なのか、専門外の者にはわかりにくいものですね!さらに大学で研究を進めておられる食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて解説してくださいました。最新情報ということで、目新しい内容や聞きなれない用語が多く、この分野の奥の深さを感じました。 NSAIDs不耐症の話題がありましたので、整形外科ではNSAIDsを処方することが多いので、問診のポイントについてお伺いいたしました。千貫祐子先生は、痛み止め薬内服により、蕁麻疹や咳き込みなどの症状が出たことがないかどうかを聞き出すことが重要であると述べられました。また以前にアスピリン喘息と指摘されていた方が、アスピリンのみに対するアレルギーと誤解され、NSAIDsを投与されアレルギー症状を起こしたことがあるということで、「アスピリン喘息」ではなく「NSAIDs不耐症」という用語を使用することも大事である、ということでした。 大変勉強になり、有意義な講演会でした。千貫祐子先生、本当にありがとうございました。 |