県をまたぐ移動の自粛も解除され、体操教室なども再開されたという患者様の声も聞かれましたが、まだまだ外出しづらく運動不足になってしまっているという声も聞かれます。 「ロコモ チャレンジ!推進協議会」では新型コロナウイルス感染症を予防するために外出を控えている皆様へ、屋内での運動を促進するための特別ページをロコモON LINEサイトに開設したということです。自宅や風通しのよい場所でできる運動で、コロナとロコモを予防しましょう。 サイトでは全国の整形外科専門医のトレーニング動画を集めたロコモチャンネル、近畿大学生物理工学部准教授谷本道哉先生によるリフレッシュトレーニングロコモ予防スペシャルの動画、書道家金澤翔子さんによる揮毫の書「ロコモに勝つ!」「コロナに勝つ!」が紹介されています。 谷本道哉先生はリフレッシュトレーニングロコモ予防スペシャルで「すわるだけスクワット」、「下ろすだけ腕立て伏せ」、「下ろすだけレッグレイズ」、「よいしょッと立つ」の四つの筋トレを紹介しています。谷本道哉先生の熱い声かけがいいですね!励まされます。 |
第3回 生命を見つめるフォト&エッセー 入賞作品集を読みました。このコンテストは日本医師会と読売新聞社が主催するコンテストで、フォト部門は生命の尊さ、大切さを感じさせる写真、エッセー部門は医療や介護に関するエピソード、お世話になった医師や看護師ら宛てに送ったという想定の「感謝の手紙」などを募集しているそうです。 厚生労働大臣賞作品は「自然のなかのいのち」で高知県の68歳女性の方の作品ですが、特に印象に残りました。住み慣れた自宅で最期まで過ごしたいと強く希望したご両親を16年間在宅で介護して看取ったという話しでした。筆者はご家族、訪問看護師さん、在宅医療を引き受けてくれた医師と協力し合って、ご両親が自然に旅立たれた様子を表現しておられます。医師は「みんなで看られてよかったと思えるような、いい仕舞いに」とよくおっしゃったそうです。医師が死因に「自然死」と書かれたことに、筆者はとても納得しておられるようです。「死は、人間の最期の営み。そこに至る日々は、本人も家族もさまざまな選択肢のなかで、迷い、悩み、葛藤し、決断する。マニュアルは無い。」と筆者は書いておられます。本当にその通りだと思いました。 |
先日、日本医師会と産経新聞社が主催の第8回「日本医師会赤ひげ大賞」が発表されました。 地域の医療現場で長年にわたり健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当てて顕彰することを目的として、平成24年に「日本医師会赤ひげ大賞」は創設されたそうです。大賞5名と、今回新設された功労賞18名の受賞が決定したそうです。 今回の受賞者の中には、何名か90歳以上と高齢な先生方がおられます。このうち医療法人・社会福祉法人桃蹊会理事長古江増蔵先生は大正10年生まれで、98歳と非常に高齢です。歴代受賞者で最高齢であるということです。古江増蔵先生は施設の巡回では、愛車の電動カートにまたがり、ゆっくりと巡回するそうです。古江増蔵先生は「まだまだ全然歩けるんだよ。それでも、立って回診するのと、カートだと入所者の反応が違う。同じ目線になることで、壁がなくなったんだろう。だから、あえてカートに乗っているんだ。」とおっしゃいます。これは、成る程!と思いました。また古江増蔵先生はこのようにおっしゃいます。「昔はみんな年上だったけれど、いまでは僕の方が上になってしまった。ただ、医師として新しい発見がある。だから本当に毎日が楽しいんだ。」古江増蔵先生は、心から尊敬できる先生であると思いました。 以前は、「日本医師会赤ひげ大賞」の冊子を、クリニックの本棚に置かせてもらって、皆様に回覧していただいておりました。現在コロナウイルス感染症対策のために、本、雑誌類は全て撤去しておりますので、皆様に回覧していただけず、とても残念に思っております。 |