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5月4日(みどりの日)は名張市応急診療所にて勤務しておりました。 名張市応急診療所は名張市が年中無休で運営しており、名賀保険薬局会と私の所属する名賀医師会(名張市と伊賀市青山地区)から薬剤師と医師、そして看護師と事務員の方々で勤務しております。 昨日は連休の最中と言うことで他の医療機関もほとんどやっているところはありませんので、非常に大勢の方がお見えになりました。未だにインフルエンザB型の方もちらほらおられ、胃腸カゼは流行っているようです。皆様、お気をつけ下さい。 休憩時間を挟むとはいえ、午前9時から午後11時過ぎまで、ほとんどが初診の方で(初診は再診の方よりも時間がかかります。)昨日は88名が来院され、ほとんどが内科と小児科の患者様で(私にとっては専門外になります。)いつもの倍以上気を遣いながら、ひっきりなしでした。 昨日は完全燃焼しました…。 |

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みんなの家庭の医学、4月10日放送で、「肩こり」の新事実、しつこい肩こりの原因は首の傾きにあった!を観ました。 肩こりの解消法には、首や肩甲骨周囲の筋肉の体操、ストレッチ、温熱療法などによる血行改善、外用薬、内服などの薬物療法などがあります。首や肩甲骨周囲の筋肉の緊張過多が「肩こり」の直接の原因です。 筋肉の緊張が増加してしまう原因には色々ありますが、番組によりますと首の傾きがしつこい肩こりの原因になっているようです。首が傾いている場合には首を支えている「頭板状筋」が片方だけ腫れていることが多いということで、これは生活習慣の中で首を傾けるクセがその原因になっているそうです。長年このような姿勢を続けていると脳が誤作動を起こし、筋肉のバランスが悪化し痛みが続くようになるそうです。番組では、この様な首の傾きを直して肩こりを解消できる「朝晩2回の鏡体操」を勧めていました。これは鏡を見ながら首を左右に傾ける体操と、左右に回転(回旋)させる体操を行い、首の傾きを矯正するというものです。 やはり姿勢を正すことが、心身ともに良い影響があるようですね。 「肩こり」、「首の傾き」、「肩の傾き」、実はこの3つとも私も持っているのです。早速、鏡体操を始めます! |

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2月15日放映のNHKのテレビ放送、「ためしてガッテン」では腰痛についても解説していました。 慢性腰痛に苦しんでいた方が「あること」を試してみたところ、痛みが激減したということでした。 あることとは「歩く」ことと「痛みの変化を日記につける」ことでした。「歩く」ことにはポイントがあるみたいで、おなかと背中を伸ばした姿勢で15分間歩くことが大事だそうです。なかなか良いやり方ですね。また15分間という時間もちょうど良いですね。だいたい全く運動しない人と、やり過ぎてしまう人と極端になりがちですので。 そして何より重要なのは「痛みの悪循環」を断ち切ることです。腰に痛みを感じると、また痛くなるのではと不安に駆られて過剰に安静にすることにより、筋力低下、血行の悪化を起こしてしまい発痛物質が産生され留まってしまいます。結果として痛みが増強され、脳にストレスを与えてしまい交感神経が優位となり更に血管が収縮して血行が悪化します。この様にどんどん痛みを悪化させてしまい慢性疼痛に陥ってしまうことを「痛みの悪循環」といいます。 この「歩く」ことは「痛みの悪循環」を断ち切るきっかけの一つになりそうですね。また「痛み日記」をつけることは痛みとのつきあい方を知るきっかけになるようです。痛みの程度を数字で表すことで、ある程度痛みを客観視できるのもよいですね。しかしながら痛みのことであまり心を占めてしまうと逆効果かもしれません。上手に活用するのが良いと思われます。 |

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先日東京で開催されたラグビードクターフォーラムに出席しました。 これは2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに向けて大会をサポートするグラウンドドクターを目指す医師や、今までラグビーに関わってきた多くの医師が参加しました。今回のテーマは脳振盪でした。ラグビーのようなコンタクトスポーツ(人と衝突するスポーツ)では脳振盪はしばしば起こりますが、最近ではスノーボードやスキー、バスケットボールなどでも多く見かけるようです。 東京慈恵会医科大学脳神経外科教授谷諭先生が「脳震盪はなぜ防がなくてはいけないのか」という講演をされました。脳震盪は外傷直後に意識を失う状態に陥った場合のみを指すのではなく、記銘力障害や混乱などの精神活動の一時的低下、さらに平衡感覚障害や病態が判っていない諸症状(頭痛、めまい、耳鳴り、二重視など)も広く含まれるという理解が重要です。気を失っていなければ、つい脳震盪では無いと考えてしまいそうですね。また脳震盪は(1)致死的外傷である急性硬膜下血腫を併発することがある(2)脳振盪の諸症状(頭痛、めまい、耳鳴りなど)が継続している時期に再び打撃を被ることによって致死的脳損傷を生じえるセカンドインパクト症候群があり得る(3)脳震盪の繰り返しにより認知機能の低下を来す慢性脳損傷を起こすことがあるなどの理由から「脳震盪は極力避けるべきものである」という認識をしっかりと持つことが大事です。 iRB(国際ラグビー評議会)は’Players First’「安全性を確保して選手を守る」という基本姿勢を打ち出しています。それにともない日本でも少しずつ脳震盪に対する対処が厳格になっているようです。医療従事者としては選手の安全性の確保が最大の使命で、それがひいては競技人口の増加に寄与するのではと期待しています。しかしながらラグビー人口が減少している中で、「脳震盪、脳震盪疑い」の選手が出ればチームとして試合継続が困難なチームが多い状況で、選手の安全と競技の活性化を両立させるためには、競技関係者と医療従事者の協力と連携が欠かせないと思われます。 昨日、今日と東京秩父宮ラグビー場で7人制ラグビー世界大会「東京セブンズ2012」が開催されています。7人制ラグビーはオリンピック種目にも採択されました。この東京での大会が、世間でいったいどれだけ認知されているのでしょうか? ラグビーの活性化にはもっと創意と工夫が必要ですね。 |

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手の痛みについてNHKのテレビ放送、「ためしてガッテン」で2月15日に放映していました。内容は以前にご紹介した、「腱鞘炎」と「ヘバーデン結節」についてでした。またQ and A整形外科のコーナーを参考にご覧になって下さいね。 手指の腱鞘炎は指屈筋腱の狭窄性腱鞘炎でばね指といいます。番組では腱鞘の働きを自転車のブレーキになぞらえて、うまく説明していました。腱鞘があってこそ腱が有効に働くということですね。治療は局所の安静が中心になりますが、症状の強いときには注射の治療を行うことが一般的です。ステロイドホルモンという薬を腱鞘の部分に注射するのですが、手のひらに注射するのでかなり痛いことや糖尿病のかたは血糖値が上昇するので良くないということなどが問題点です。糖尿病の方は腱鞘炎を起こしやすいということもありますので、治療上悩ましい問題です。 保存治療(手術以外の治療)で症状が改善しないときには手術治療が考慮されます。番組では鏡視下の手術を紹介しておられましたが、一般には切開する方法がよく行われています。切開すると傷が少し大きくなる(約1.5cmくらい)という問題点もありますが、鏡視下手術の場合は傷が小さいが2カ所できる(それぞれは数mm ずつでしょう)ことや一部の施設でしか行っていない、保険適応外であるなどの問題点もあるようです。治療に当たってはよく相談されるとよいでしょうね。 ヘバーデン結節は関節の軟骨がすり減って、骨が変形してくることにより関節の変形を起こす「変形性関節症」の一つです。番組ではテーピングのテープを巻いて関節の可動性を制限する方法を紹介していましたね。なかなか有効な治療手段がないということが実情かと思われます。 |
