京都大学名誉教授、京都市立芸術大学客員教授、富田直秀先生が書籍「できる」依存症社会 Art-Science Link Worker (マスオさん)の時代を出版されました。
富田先生は、現代社会では言葉による先入観が先行し、身体で「みる」「きく」感覚が失われていると指摘しておられます。そんな状態を「できる依存症」と表現し、「みえているつもり」「わかっているつもり」で進む社会に警鐘を鳴らしておられます。
本書では漢字にフリガナを振ってあったり、イラストが多く載ってあったりと、子どもさんにも読みやすいような工夫がされていて、子どもさんにこそ読んで欲しいという思いもあるそうです。
富田先生は京都大学生体医療工学研究センター助教授、京都大学国際融合創造センター創造部門教授、京都大学大学院工学研究科教授などを歴任される前に、奈良県立医科大学整形外科に所属しておられました。私が昭和63年に奈良医大整形外科に入局し1年目の研修医であったときに、富田先生は2年目の研修医でおられました。当時、富田先生には手取り足取りご指導いただき、本当に感謝しております。