先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。特別講演は「日常診療で診る!蕁麻疹・アレルギー最新情報」で講師は島根大学医学部皮膚科学講座准教授千貫祐子先生でした。Webで視聴いたしました。 千貫祐子先生は様々な蕁麻疹の症例を写真で提示してくださいました。蕁麻疹なのか、そうではない皮疹なのか、専門外の者にはわかりにくいものですね!さらに大学で研究を進めておられる食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて解説してくださいました。最新情報ということで、目新しい内容や聞きなれない用語が多く、この分野の奥の深さを感じました。 NSAIDs不耐症の話題がありましたので、整形外科ではNSAIDsを処方することが多いので、問診のポイントについてお伺いいたしました。千貫祐子先生は、痛み止め薬内服により、蕁麻疹や咳き込みなどの症状が出たことがないかどうかを聞き出すことが重要であると述べられました。また以前にアスピリン喘息と指摘されていた方が、アスピリンのみに対するアレルギーと誤解され、NSAIDsを投与されアレルギー症状を起こしたことがあるということで、「アスピリン喘息」ではなく「NSAIDs不耐症」という用語を使用することも大事である、ということでした。 大変勉強になり、有意義な講演会でした。千貫祐子先生、本当にありがとうございました。 |