先日、名賀医師会臨床懇話会が開催されました。特別講演は「名張市立病院消化器病センターの現状と未来」で、講師は名張市立病院院長代理山村剛史先生でした。 山村剛史先生は2011年に名張市立病院に赴任されたそうですが、消化器病センターは2020年4月に発足したそうです。消化器病センターは外科医師3名、内科医師2名で構成されているそうですが、センターを発足することにより連携がスムーズにいくようになったそうです。例えば、総胆管結石の患者さまでも内科入院してから、カンファランス、検査、必要であれば手術治療へとスムーズに進み、必要とされる治療期間の短縮を得られたそうです。 山村剛史先生は名張市立病院消化器病センターの未来として、早期がんの内視鏡治療としてESD(内視鏡的粘膜下層剥離術Endoscopic Submucosal Dissection)、早期がんやIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm)の診断に役立つ超音波内視鏡、マンパワーが必要とされるものの腹腔鏡下手術、ロボット支援手術などについて述べられました。また将来的に2024年4月から開始予定の「医師の働き方改革」の及ぼす影響についても言及されました。 山村剛史先生が、地域医療に根差しながら、医療の効率化と医療の質の向上を目指して取り組んでおられる様子が伺われました。 |