「耳マーク」とは、聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークで、「手招きしてください。」、「はっきりゆっくり話してください。」、「筆談をお願いします。」などのメッセージがこめられているそうです。 「耳マーク」は聴覚障害者の存在をアピールするために、誤解されたり、病院で後回しにされたり、危険な目に合わないように、「耳が不自由です。」という自己表示が必要ということで考案されたそうです。 「耳マーク」の形は、耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿をイメージしており、すべての聞こえない・聞こえにくい人々にとっての聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴であるということです。 三重県難聴・中途失調者協会によりますと、難聴・中途失調者は相手の声が聞こえない、聞こえにくいことで会話する際に困難が生じるコミュニケーション障害者であり、たえず相手の口の動きや表情を見てコミュニケーションをとっているが、コロナ禍でマスク着用が義務化され、感染のリスクがあることで、「マスクを外して口元を見せてください。」とお願いしづらい状況になっているそうです。 コロナ禍の影響は大きく、より一層、周囲の配慮が求められるようです。 |