Sport Japan vol.43の特集は~仲間が集まる環境づくり~待ったなし!本気の「増員」です。 少子高齢化が進む今、多くのスポーツ現場において、選手や会員、指導者やスタッフら人員確保は切実な問題となっているそうです。 プロ野球の千葉ロッテマリーンズは1992年に本拠地移転に伴って球団名に「千葉」の名を冠するなど地域密着型経営を徹底し、観戦リピーター数がアップしているそうです。昨シーズンは球団新記録となる観客動員数を記録したそうです。球団の様々な工夫が紹介されています。 サッカー界の「野人」岡野雅行氏がいわゆるヤンキーが集まる高校に進学し、イチからサッカー部をつくり、県大会ベスト4まで進出したエピソードは大変興味深いです。岡野雅行氏と言えば「ドーハの悲劇」の4年後の「ジョホールバルの歓喜」で決勝点を挙げた当人です。当時はサッカーにあまり詳しくない私でも、誰もが知っているような大ニュースでした。新たな日本サッカーの扉を開いた男こそ、岡野雅行氏であるということですが、岡野雅行氏を始め当時の選手たちや関係者の方々の努力が、今の日本のサッカー人気につながっているのでしょうね。 その岡野雅行氏が全国高等学校サッカー選手権大会を目指して入学した高校のサッカー部員が1名しかいなかったという漫画かドラマみたいな話しですが、そこからの岡野雅行氏の奮闘ぶりが紹介されています。 また先日内閣府から中高年の引きこもりが61万人に上ると発表されましたが、スポーツクラブの充実著しいドイツで、家にこもりがちな人をスポーツの場に誘い出すための取り組みなども紹介しています。 日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ、ヨーコ ゼッターランド氏が日本のスポーツの未来のために、と題して、二つの好きなフレーズを紹介しています。とりわけ好きなのは「Nice try!」だそうで、結果が失敗に終わっても勇気を持ってチャレンジしたことに対する励ましであり、褒め言葉だからということです。「Nice try!」は失敗にも二つの質があることを気づかせてくれたフレーズであるということです。積極的にチャレンジしたことであれば、諦めないかぎりいつか成功につながり、チャレンジした「勇気」に対する激励と敬意が込められているからだということです。 もう一つが「Good job!」で、容易と思われるプレーでも、きちんと重要な場面で遂行できた時に使うと、当たり前にできると自負していても褒められたり認められたら嬉しく感じ、自信になるからということでした。ヨーコ ゼッターランド氏は、人の成長につながる言葉を紡ぎ続けることが指導者にとって、とても重要なことの一つであると述べておられます。成る程ですね! |