先日、伊賀医師会館におきまして伊賀・名賀合同臨床集談会が開催されました。 症例検討会では岡波総合病院から2例、伊賀市立上野総合市民病院から1例の症例提示がありました。病理解説は三重大学医学部腫瘍学講師広川佳史先生で、詳しく解説して下さいました。 特別講演は「新時代を迎えた2型糖尿病治療~循環器内科の立場から~」で講師は鈴鹿中央総合病院循環器内科診療部長北村哲也先生でした。北村哲也先生によりますと糖尿病患者は癌発症リスクが高いそうですが、心血管疾患のリスクも高いそうです。糖尿病患者は心不全を起こしやすく、糖尿病患者が心不全を起こすと生命予後も悪いということでした。生命予後の改善には治療の早期介入、厳格かつ包括的な血糖管理が必要であるということですが、なかなか短期間では結果が出ずに早期介入して10年以上経過すれば生命予後の改善が見られたということでした。早期から血糖だけでなく、脂質、血圧を含めた包括的な血糖管理をすることが重要であるということでした。循環器内科領域でも糖尿病治療が注目されているようです。 |