日本ラグビー狂会編・著「日本ラグビー 凱歌の先へ」を読みました。本書はラグビーワールドカップ2015イングランド大会の翌年に発表された本で、日本ラグビー狂会とは「面白いラグビーが観たい」というシンプルな要求においてのみ結びついている集団だそうです。日本代表がラグビーワールドカップ2015イングランド大会で活躍し脚光を浴びてから2年余り、気がつけばラグビーワールドカップ2019日本大会はもう来年に迫っています。 昨日は大学選手権決勝が行われ、秋の対抗戦から進化を見せた明治大学をかわした帝京大学が辛うじて1点差の逆転勝利を得るという名勝負を演じました。今日は高校ラグビー決勝が行われ、共に優勝候補筆頭のAシード校を破った大阪勢同士の対戦となりました。前半規律のとれた組織的な防御の素晴らしい大阪桐蔭がリードしましたが、展開力に勝る東海大仰星が後半に逆転し勝利を得ました。こちらも終了間際に7点差を追う大阪桐蔭がゴール前で攻め立て、終了のホイッスルが鳴るまで結果のわからない手に汗握る名勝負でした。残る国内の主な試合は1月13日(土)の日本選手権決勝、サントリー対パナソニックの試合です。こちらは日本最高峰の試合が楽しめそうです。その後はサンウルブズ、日本代表の試合と、翌年にラグビーワールドカップ2019日本大会が控えるシーズンの幕開けとなるようです。 本書ではラグビーワールドカップ2015イングランド大会での日本代表の活躍と、その直後の様子などを詳細に伝えて、来たるラグビーワールドカップ2019日本大会での日本代表の活躍への期待を抱かせます。本書の第六章の「辺境のクリアリング」だけは地方の地元高校の合同チームの話です。こちらも日本ラグビーの情景の一つで、地元高校生たちの経験は尊いものだと思いました。 |