本日、御所市民運動公園におきまして第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会奈良県大会準決勝が開催され、グラウンドドクターとして参加いたしました。 御所市民運動公園は美しい人工芝のグラウンドで、本日は天候もよく暑すぎず寒すぎず絶好のグラウンドコンディションでした。本日、2試合が行われる予定でしたが第1試合に出場予定の王寺工業高校が棄権したために第1試合は中止となり天理高等学校の不戦勝となりました。唯一行われた第2試合は天理教校学園と御所実業高校の試合でしたが、熱戦が繰り広げられました。試合は天理教校学園の健闘や低いタックルも光りましたが、御所実業高校が実力を発揮し87-0のスコアで勝利していました。 棄権した王寺工業高校は先週の試合で2名の負傷者が出て、15人のメンバーが揃わなかったそうです。3年生にとっては引退のかかる最後の大会、さぞかし無念であったことと思います。全国でもトップレベルの御所実業高校と天理高校、ギリギリの人数でやっている王寺工業高校、本日出場した天理教校学園、天理高校Ⅱ部、奈良朱雀高校、高等学校合同チームを加えて、奈良県大会参加チームは7チームです。天理高校に至っては組み合わせの加減により、初戦が決勝戦となってしまったようです。裾野という面では奈良県は高校ラグビーの層が薄いと言えそうです。 約90名もの部員を抱えるチームの代表として出場している御所実業高校や天理高校の選手たち、敗れはしたものの素晴らしい闘志を披露した天理教校学園の選手たち、そして最後の試合に人数不足で出場叶わなかった王寺工業高校の選手たち、環境と状況はそれぞれに異なりますが選手たちのラグビーにかける熱い思いは等しく尊いものだと思いました。 来週、11月19日に橿原公苑陸上競技場で開催される決勝戦は激戦必至です。天理高校、御所実業高校のどちらが勝っても、全国大会での活躍は間違いないと思われます。 |