先日、骨粗鬆症WEBシンポジウムがあり、スタッフと講演を拝聴しました。講演は「超高齢社会における骨折予防戦略:健康寿命の延伸を目指して」で講師は国家公務員共済組合連合会虎の門病院内分泌センター部長竹内靖博先生でした。 竹内靖博先生によりますと骨粗鬆症に対する薬物治療が正しくなされると、骨粗鬆症による非外傷性骨折をおよそ半分まで減らすことができると推定されているそうです。骨粗鬆症治療が十分に普及していないことより、既存骨折を有する骨折リスクの高い患者を効率よく治療へ導く方策が必要で、効率的なスクリーニングシステムの構築が重要であると竹内靖博先生は指摘されました。そのためには既存骨折の問診と胸腰椎単純X線像評価のルーチン化が重要な課題であるということです。 現在、骨粗鬆症に対する治療薬が数多く開発され、骨折抑制効果も確立されてきているようです。竹内靖博先生は患者さまにとって負担が少なく、無理なく継続できる治療手段を個別に検討することが大切であり、骨粗鬆症治療が長期にわたることが多いために患者さまの状況に応じて数年ごとに治療法を再検討していくことも重要であると述べられました。 今回はWEBシンポジウムであったために院内で講演を視聴することができました。また看護師、理学療法士などのスタッフも一緒に講演を視聴することができました。仕事の合間に有益な講演を皆で聴くことができて、本当によかったと思います。これは便利なシステムですね。 |