9月30日放送の「ためしてガッテン」は「足裏チェック!疲れと痛みの真犯人はカカトだ」でした。 足底腱膜炎は中年以降の女性に好発する疾患ですが、朝の立ち上がりや歩き始めに足のかかとの痛みが増悪することが特徴的です。番組では乳児期、小児期にはアキレス腱と足底腱膜が連続しており、成人では踵骨の発達によりこれらが分離することをMRI検査を用いて紹介していました。したがってアキレス腱と繋がっているふくらはぎの筋肉の硬さが足底腱膜炎の原因の一つであることを紹介していました。また炎症を起こした足底腱膜が摩耗することを補うために踵骨から骨のとげ(骨棘)が発生して、これも足底痛の原因になるということでした。また番組の冒頭では「足指力測定器」を用いて足の親指と2番目の指で挟む力を測定しており、これは足裏の筋力を反映しており、この足裏筋力の低下も足底腱膜炎を起こす原因になるようです。 番組ではふくらはぎの筋肉の硬さを計る簡便な方法として「和式便所座りポーズ」を、足裏筋力を計測する簡便な方法として「足指じゃんけん」を、足裏筋肉の効果的なエクササイズとして「タオルギャザー」方法を、ふくらはぎの筋肉を柔らかくする効果的なエクササイズとして「階段を使ったストレッチ」を紹介していました。 また足指の痛みやしびれの原因となるモートン病についても、足指の付け根の両端を両側から圧迫して痛みやしびれの出現を見るチェック方法について紹介していました。 これら疾患の紹介をスタジオで紹介しておられたのが奈良県立医科大学附属病院スポーツ医学講座教授、熊井司先生でした。熊井司先生は奈良医大整形外科足の外科研究班の先輩でありますが、研究に臨床に講演にと多方面で活躍しておられるご高名な先生です。 |