本日、第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会奈良県大会準決勝が天理親里競技場で開催されグラウンドドクターとして参加しました。 今日はあいにくの天気で小雨のそぼ降る肌寒い中、選手の熱気は寒さを忘れさせるほどでした。 第1試合は御所実業高校と天理教校学園の試合でした。時折天理教校学園が鋭い攻撃で御所実業高校を脅かしましたが、地力の差もあり御所実業高校が62対5のスコアで天理教校学園を下しました。 第2試合は天理高校と奈良合同の試合でした。奈良合同とは部員数が足りなくて単独でチームを組めない学校が合同チームを組んで大会予選に参加するという制度です。奈良合同チームは畝傍高校、橿原高校、磯城野高校、高田高校、奈良育英高校で構成されています。これにはラグビー人口の減少により、多くの高校が15人制ラグビーの大会に出場するのが困難になってきたという事情などがあります。大阪府では合同チームはいくつもあり予選に参加していますが、奈良県では参加校自体が少ないので、合同チームは1つです。私は合同チームの現状をあまり把握していませんが、中には部員が1名や2名の学校も含まれています。日々の練習はどうしているのだろう、集まって練習するのも大変だな、そもそもモチベーションを高めることも難しそうだ、など様々な思いがよぎります。しかも相手チームは全国でも屈指の強豪、天理高校です。合同チームで1回戦を勝ち上がってきただけでも、たいしたものだと思いました。 いざ試合が始まると、さすが天理高校です。怒濤の攻撃で次々とトライを奪っていきます。しかしながら奈良合同チームも劣勢ながら、体を張った守備を見せ外連味のないプレイを見せてくれました。その闘志は試合終了のホイッスルが鳴るまで途切れなかったように思いました。どのチームにおいてもラグビーにかける情熱には変わりないと思いました。 結果は120対0のスコアで天理高校が勝利しました。 来週、橿原公苑陸上競技場でおこなわれる御所実業高校と天理高校の試合は、激戦必至です。両チームとも全国レベルで見ても、屈指の強豪校だと思います。 |