直木賞作家、渡辺淳一氏が死去されたそうです。心からご冥福をお祈りいたします。 渡辺淳一氏は「失楽園」など男女の愛を追求した作品でも知られますが、札幌医科大学を卒業され整形外科医として活躍されたのちに作家に軸足を移されたという経歴の持ち主です。渡辺淳一氏の初期の作品には医学を扱ったものが多く、私は高校生の頃に渡辺淳一氏の医学小説をよく読んでいたことを思い出します。 「無影燈」や自伝小説の「白夜」などは、私には特に思い出深い作品です。医学を志そうと思ったことも、渡辺淳一氏の小説の影響を多分に受けたように思います。 私が奈良医大の学生であったときに、奈良医大の学祭に渡辺淳一氏が講演に来て下さったことも懐かしく思い出しました。 私には本当に大きな影響を与えて下さった作家でした。ありがとうございました。 |