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日本体育協会公認スポーツドクター研修会

2013年11月07日(木) 院長ブログ

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先日、日本体育協会公認スポーツドクター研修会が和歌山市で開催され出席しました。

今回のテーマは「ドーピング防止活動の最近の動向」、「日本におけるスポーツ外傷サーベイランスシステムの構築」、「スポーツ選手の脊椎障害と内視鏡手術」、「スポーツに関連した突然死とその予防」でした。

2020年東京オリンピック招致成功を受けて、日本のスポーツ界では様々な動きがあるようです。2020年に向けて、どんどん盛り上がっていくといいですね。

ドーピングに関してはまさにスポーツ界の負の側面でしょう。ドーピングはスポーツの価値を否定し、フェアプレイの精神に反し、競技者の健康を害し、反社会的行為であるなどということから厳格に禁じられています。ドーピング違反に対する制裁措置が現在2年間資格停止ですが、今後4年間に延長される可能性があるということです。今までは尿検査だけでしたが、これからは血液検査も施行されるようです。また今回の東京オリンピック招致成功には、ライバル国に比べてドーピングに関して日本がクリーンであるという評価が高かったという側面もあるようです。

スポーツ外傷サーベイランスでは、部活動中のスポーツ外傷の発生率は約10%で、1年間に10人に1人が受傷する割合だそうです。

中高生の部活動中の重症頭頸部外傷は種目ではラグビー、柔道、体操などの競技に多く、特に高校生ラガー、中2、高1の柔道選手に発生率が高いようです。

中高生の部活動中の膝前十字靱帯損傷は、女子が男子の3倍の発生率で起こるようです。種目別では男子では高校生ラガー、高校生柔道選手、女子では高校バスケットボール選手に多く発生し、特に高校女子バスケットボール選手では1年間で100人に1人の部員が膝前十字靱帯損傷を受傷しているそうです。中高生の部活動中の膝前十字靱帯損傷は増加してきており、年間3000件も起こってきているそうです。これには何らかの対策が必要ですね。

中高生の部活動中の足関節捻挫は、女子が男子の2倍の発生率で起こるようです。種目別ではバスケットボール、バレーボール、サッカー、ラグビーなどに多く発生する様です。男子では中2、高2のバスケットボール、バレーボール選手、女子では中学バスケットボール選手に多いようで、1年間に20人に1人の部員が足関節捻挫を受傷する様です。これにも何らかの対策が必要と思われます。

日本におけるスポーツ外傷サーベイランスシステムの構築として、全国的なスポーツ外傷統計は児童、生徒以外は十分とは言えず、特に大学生、社会人での取り組みが必要であるとのことです。スポーツ外傷・障害の予防プログラムの開発や検証については、各競技で進めていき、長期的に継続してみていく必要があるということでした。

スポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニアに対しては、内視鏡手術と術後のアスレチックリハビリテーションを施行することにより、94%が2ヶ月以内にスポーツ復帰が可能であったそうです。

スポーツ中の突然死の頻度は20万人に1人の割合で、一見健康な若い運動選手が運動中に心室頻拍または心室細動を突然発症し、急死してしまいます。男性は9倍多く罹患し、アメリカではバスケットボール選手、フットボール選手、ヨーロッパではサッカー選手、日本では剣道選手のリスクが高いそうです。

肋骨、胸骨、心臓自体の構造的異常がなくても、前胸部の打撲で心室細動が誘発されて起こる心臓振盪は、野球、ホッケー、ラクロス、空手などの打撃系のスポーツでよく起こります。2007年に岸和田市で高校野球の試合中に胸部に打球を受けた選手がその場で倒れ、心肺停止状態になった事例がありました。観戦していた同市消防本部の救急救命士がAEDを使うなどしたため、一命を取り留めたそうです。

心臓突然死を防ぐためには心電図なども含めた健診を受けることとともに、失神の既往などの問診、家族内(3親等以内)突然死の既往などの家族歴が重要です。

研修の時に日本体育協会の方に配って戴いたのですが、日本体育協会では「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンを行っているそうです。日本体育協会の考えるフェアプレイには行動としてのフェアプレイとフェアプレイ精神(フェアな心、魂)の2つの意味があるそうです。具体的な行動としては「あくしゅ、あいさつ、ありがとう」の実践を掲げています。2020年東京オリンピックに向けて、フェアプレイの精神と気運が日本で拡がっていくといいですね!


 
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