先日、名賀医師会臨床懇話会が開催され出席しました。 特別講演は「日常診療における降圧療法」で講師は愛知医科大学客員教授、北斗病院顧問、循環器内科水谷登先生でした。 私自身が高血圧症の治療をすることはありませんが、大変勉強になりました。 降圧療法の目的は降圧管理により脳卒中、心肥大、腎障害などを予防し、最終的には生命予後を改善することであるそうです。 夜間睡眠時には通常10%以上血圧が下降するそうで、このパターンをdipper型というそうです。それに対して夜間の血圧低下が10%未満のパターンをnon-dipper型、20%以上血圧低下するパターンをextreme-dipper型、逆に血圧上昇するパターンをriser型と分類するそうです。降圧療法にはこれらのパターンに応じた薬物療法が必要なようです。 早朝高血圧、夜間高血圧などには自律神経のアンバランスが影響しており、交感神経系と副交感神経系のバランスを補正する必要があるようです。さらに薬剤の投与する時間帯も考慮する必要があるということでした。また糖尿病患者や腎不全患者においては血圧コントロールが困難である場合が多いということでした。 |