先週名古屋で講演会があり、2つの講演を聴きました。 講演1は名古屋スポーツクリニック院長杉本勝正先生の「納得のいくスポーツ損傷診断とは?」でした。 杉本勝正先生は中日ドラゴンズの選手を始め、多くのスポーツ選手の治療を手がけておられる肩関節、スポーツ外傷のスペシャリストです。また杉本勝正先生は診療にエコー(超音波装置)を活用しておられ、今回の講演では主にエコーに関して詳細に紹介して頂きました。杉本勝正先生はエコーの利点として、無侵襲であること、動態を描出できること(動かしながら見られること)などを挙げておられます。また骨以外の軟部組織(筋肉、腱、靭帯、神経、血管など)の描出に優れているのも利点で、MRI検査より簡便なことも魅力です。 整形外科では一般にまずレントゲン検査から行いますが、足りない情報を補ってくれるという点でエコーは非常に有用ですね。もともと整形外科にはエコーは馴染みの少ない検査でしたが、これから更に活用していきたいと思います。 また杉本勝正先生は数々の興味あるエピソードを紹介して下さいました。 約30年前?に幼少期のイチロー選手とイチロー選手を指導するチチローに地方のバッティングセンターで出会った、一瞬の接点なども紹介して頂きました。 またトヨタ自動車の豊田章男氏と小学生時代同級生であり一緒に写っている写真や、そのツテで名古屋において開催される国際学会にトヨタ自動車を2台展示して頂くようにしてもらったいきさつ、トヨタ自動車本社へ豊田章男氏に面会に行く当日にマイカーがN自動車であることに気づいて慌ててT自動車を借りていった裏話なども聞かせて頂きました。 大変勉強になり、また楽しい講演会でした。 |