昨日、京都府立医科大学整形外科教授久保俊一先生の「日本の整形外科における世界的業績」という講演を聴きました。久保俊一先生は数々の学会を主催し股関節学会など多くの学会で要職を務めておられる日本における整形外科のリーダーの一人とも言える方です。また京都府立医科大学は創立140年を超える日本でも有数の歴史と伝統を持つ大学です。 講演では、黎明期における日本の医学の歴史や、明治維新と共に西洋医学が日本に入ってきたときに英米医学ではなく独医学が導入されたいきさつ(蘭学から入ってきたため)など興味ある話を聞かせて頂きました。 また整形外科領域において日本で開発された膝に代表される関節鏡検査、鏡視下関節手術、そして骨の圧電気現象と電気的仮骨などの技術や研究が、世界に先駆けた日本の業績であることを紹介して頂きました。 講演が終わって、座長を務められた奈良県立医科大学整形外科教授田中康仁先生は久保俊一先生にそれだけ数々の要職を務められて、臨床、研究、指導など時間がいくらあっても足らない状況で、どの様にしてご自身の研究する時間を確保しておられるのか質問されました。久保俊一先生は「若手の先生にどれだけ寝てもらうかでしょう。(睡眠時間を確保してもらうということ)」とおっしゃっておられました。「睡眠不足だと仕事はできないでしょう。自分一人で出来ることはしれていますから。」、と謙遜しておられました。 私から見ますと、久保俊一先生も田中康仁先生も超人的な努力で、非常にハイレベルな質と量の仕事量をこなしておられると思います。本当に頭の下がる思いです。 |