今日は9月9日、救急の日です。 先週はアドバンスコープADSホールにおきまして「救急医療週間の講演会」が開催されました。 今日はそのなかで特別講演「東日本大震災を経験して」を紹介します。講師は仙台市医師会理事瀬野幸治先生でした。瀬野先生は仙台市で整形外科を開業しておられます。震災の映像は報道で何度も見ましたが、仙台市で震災3日後の高速道路より海岸側が全て水没している写真は衝撃的でした。想像を絶する甚大な被害であったことが伺えます。 災害時の基本は「動ける人ができることをする。」ということです。そこでは自助、共助、公助のそれぞれが重要です。 救急車の台数は名張市では4台です。これが多いか少ないかは別議論として、大災害時には公助の手が足りないことは確実です。名張市の人口は約8万人ですので人口2万人あたり救急車1台の割合です。名古屋市では救急車が32台ですが人口が約220万人ですので、人口7万人あたり救急車1台の割合になります。 動ける人ができることをするという自助と、近所の人の連携で助け合うという共助がより重要で、阪神淡路大震災の時も公助よりも共助で救われた命が多かったということです。 現在も避難されておられる方が多数おられ、高齢者の生活不活発病が問題になっているそうです。もともと歩ける方が歩けなくなったり車いすを使用するようになったりする割合が高いそうです。動く目的がないということもあるそうですが、役割を与えられていないということあるみたいです。家族やボランティアなど周りの人がなんでもかんでもやってしまい高齢者の動くきっかけを奪ってしまうことは弊害も多いようです。家庭でも社会でも、全てのメンバーがそれぞれの役割を果たすことが重要ですね。 災害時の電話についてもお話しされていました。災害直後には被災者は非常に忙しくするべきことが多いので、被災地以外の場所からの安否確認の電話などは災害直後には問題であるそうです。電話回線が繋がりにくくなってしまうことや、今回も電話に出ていたために逃げ遅れて津波の犠牲になった方もおられるそうです。 NTTが提供している災害時の伝言板利用などが望ましいということです。しかしながら平時に試しに使ってみないと、とっさの時には難しいのではということです。 いやー、その通りですね。私も使ったことがなく使える自信はありません。練習しておかないとダメですね! |