先日、製薬会社主催の漢方セミナーに出席しました。 講師は栃木県で整形外科を開業されておられる先生で、大変興味ある講演でした。 内容は痛みやしびれに対する漢方治療でした。 整形外科でも痛みやしびれは患者様の訴えで最も多い症状で、とても参考になりました。 漢方では気血水理論というのがあります。これは生命活動の根源的エネルギーである気、血液の血、体液、組織液の水の三つを、生命活動を維持するための三要素と考えて、これらの異常が疾病を生むという考えです。 この理論は西洋医学ばかりを学んできた私にとっては少し理解が難しいところです。 漢方では内的外的要因により、体内で気血水の流れが滞ると痛みが発生すると考えます。それを「通ぜざれば則ち痛む」(不通則痛)と言うそうです。 西洋医学と東洋医学はどちらもとても奥が深くてまだまだ学ばないといけないことばかりですが、それぞれに長所と短所があるように思われます。 西洋医学と東洋医学がお互いに補完しあって、より良い医療が提供できる様になればと思っております。 来院されます患者様に漢方薬をお勧めすることも多いのですが、皆様の反応は肯定的な方と否定的な方と半々くらいでしょうか。 これからもご希望なさいます皆様には、是非お勧めしていきたいと考えております。 |