「神様のカルテ」を読みました。 24時間365日救急を受け付けるという地方の基幹病院で奮闘する内科医師、一止の物語です。外科系も内科医師が診るという設定は少し無理がある様に思いますが、終末期患者に対する主人公の考えや思いは非常に考えさせられるところがありました。「寿命なるものは人知の及ぶところではない。最初から定めが決まっている。土に埋もれた定められた命を、掘り起こし光を当て、よりよい最期の時を作り出していく。医師とはそういう存在ではないか。」という一止の思いは医療の大事な側面に焦点を当てていると思います。もちろんその側面だけでは医学の進歩は無いし、皆が幸せになれるとは思えません。でも色々な側面を含有しているのが人間相手である医療の本質だとも思えます。安曇さんの手紙にあった「病むということは、とても孤独なことです。」という心情に共鳴できなければ、最先端の医療も幸せには繋がらないかもしれませんね。 Amazonのレビューを見ても、評価は様々ですね。私は純粋に楽しめました。現役医師ならではの視点で、なかなか面白いと思いました。早速、神様のカルテ2を注文しました。神様のカルテ2のレビューでは前作より更に評価が高いようですね。今から読むのが楽しみです。 |