骨粗鬆症を予防するうえでまず大切なのはバランスのとれた食事を心がけることです。しかし高齢者では必要な栄養が十分に摂取できず、低栄養状態になっていることも多いです。
高齢者の低栄養傾向の基準はBMI20kg/㎡以下とされており、当てはまると要介護や総死亡リスクが優位に高くなるとされています。BMI20kg/㎡以下の方の特徴として、①筋肉量が少ない、②外出する機会が少ない、③咀嚼(かむ)能力が低い、④栄養素の摂取不足などがみられます。十分な栄養を食事からしっかりと摂取するためには、このような背景にしっかりと目を向けていく必要があります。私達看護師も日々関わる患者様を十分に観察し、介入していきたいと思います。
患者様や家族の方には上記の食品摂取多様性スコアを活用し、ご自身の食事をチェックし、低栄養改善に努めていただきたいと思います。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献
OPJリエゾン、2020年4月発行、ライフサイエンス出版株式会社
県をまたぐ移動の自粛も解除され、体操教室なども再開されたという患者様の声も聞かれましたが、まだまだ外出しづらく運動不足になってしまっているという声も聞かれます。
「ロコモ チャレンジ!推進協議会」では新型コロナウイルス感染症を予防するために外出を控えている皆様へ、屋内での運動を促進するための特別ページをロコモON LINEサイトに開設したということです。自宅や風通しのよい場所でできる運動で、コロナとロコモを予防しましょう。
サイトでは全国の整形外科専門医のトレーニング動画を集めたロコモチャンネル、近畿大学生物理工学部准教授谷本道哉先生によるリフレッシュトレーニングロコモ予防スペシャルの動画、書道家金澤翔子さんによる揮毫の書「ロコモに勝つ!」「コロナに勝つ!」が紹介されています。
谷本道哉先生はリフレッシュトレーニングロコモ予防スペシャルで「すわるだけスクワット」、「下ろすだけ腕立て伏せ」、「下ろすだけレッグレイズ」、「よいしょッと立つ」の四つの筋トレを紹介しています。谷本道哉先生の熱い声かけがいいですね!励まされます。