頸椎は7つの椎骨があり、第1頸椎は環椎、第2頸椎は軸椎と呼ばれ形態が他の頸椎の椎骨とは違います。第1、2頸椎は頭部を支え、あらゆる方向に動かすために特殊化され球関節と類似しています。
背中が丸くなった姿勢(胸椎が後彎)をすると頭部は前方に突出し平衡を保とうと下位頸椎は屈曲し上位頸椎は過伸展します。頭頚部(後頭下筋群・僧帽筋上部線維・肩甲挙筋)肩甲帯(胸鎖乳突筋・大胸筋・小胸筋・菱形筋・前鋸筋上部線維)は過緊張し、頭頚部の(頭長筋・頸長筋・前頭直筋・外側頭直筋)肩甲帯(僧帽筋中・下部線維、前鋸筋中・下部線維)は弱化します。
理学療法では胸椎の柔軟性を含めた頸椎軟部組織の改善、治療を行います。また、self exも合わせて実施し、脊柱(頸椎・胸椎)の姿勢を良肢位になるように理学療法を進めます。
リハビリテーション室長 見田忠幸
おかげさまで、秋山整形外科クリニックは開院12周年を迎えることができました。
これもひとえに、ご来院くださる患者さま、支えてくださるスタッフ、関係者各位のおかげであると、心から感謝申し上げます。
これからも、スタッフと手を取り合って、クリニックが成長していけますように精進して参ります。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
昨日、第7回ラグビードクター・カンファランスが開催されました。Webで視聴いたしました。
ワールドラグビーの動向やジャパンラグビーの様々な取り組み、そして最近ぐんぐん力をつけている日本女子ラグビーの紹介などもあり、とても参考になりました。
また、冒頭には日本ラグビーフットボール協会会長土田雅人氏が開会の辞を述べられ、ワールドラグビーの示す「ラグビーの5つのコアバリュー」(品位・情熱・結束・規律・尊重)を紹介して下さいました。なかなか理想通りにはいかないこともあるかもしれませんが、ラグビーの良さが広がるといいですね!
「ラグビーの5つのコアバリュー」を紹介するYouTubeもあるそうです。
急性腰痛で起こる疼痛や変形性関節症などの慢性疼痛は、日常の診察場面で患者さんからよく聞かれる症状です。このような痛みに対する薬物療法では非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)が選択されることが多いですが、NSAIDS内服では、胃潰瘍や消化管出血などの消化管障害が出やすくなるため注意が必要です。
人の身体では、外傷などによる組織損傷により遊離された物質にCOXという物質が作用することで痛みの原因となるプロスタグランジンが発生します。そのため、このCOXという物質を阻害し、痛みの原因となるプロスタグランジンの産生を抑制するというのがNSAIDSの作用機序です。しかしこのCOXは胃粘膜保護の恒常性維持に関与しているため、リスクが高まるのです。
このようなことから胃潰瘍の既往がある方や、高齢者ではNSAIDSの処方は特に注意が必要です。当院でも患者様の既往歴や状態の把握、予防薬の処方や長期服薬を避けるなど、NSAIDSの処方は慎重に行われています。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 整形外科看護 第27巻3号 メディカ出版 2022