「耳マーク」とは、聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークで、「手招きしてください。」、「はっきりゆっくり話してください。」、「筆談をお願いします。」などのメッセージがこめられているそうです。
「耳マーク」は聴覚障害者の存在をアピールするために、誤解されたり、病院で後回しにされたり、危険な目に合わないように、「耳が不自由です。」という自己表示が必要ということで考案されたそうです。
「耳マーク」の形は、耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿をイメージしており、すべての聞こえない・聞こえにくい人々にとっての聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴であるということです。
三重県難聴・中途失調者協会によりますと、難聴・中途失調者は相手の声が聞こえない、聞こえにくいことで会話する際に困難が生じるコミュニケーション障害者であり、たえず相手の口の動きや表情を見てコミュニケーションをとっているが、コロナ禍でマスク着用が義務化され、感染のリスクがあることで、「マスクを外して口元を見せてください。」とお願いしづらい状況になっているそうです。
コロナ禍の影響は大きく、より一層、周囲の配慮が求められるようです。
日本医師会企画、日医ニュース、健康プラザNo.551は「注射の痛みを和らげる工夫」で、指導は福岡看護大学基礎・基礎看護部門基礎・専門基礎分野教授、福岡歯科大学医科歯科総合病院予防接種センター長岡田賢司先生でした。
注射は年齢に関わらず、誰にとっても痛くて辛いものですが、子どもさんにとっては尚更のことと思われます。当院では小児の方に注射することは稀ですが、予防接種の注射を受ける機会の多い子どもさんに対して、岡田賢司先生が注射の痛みを和らげる予防接種時の工夫について紹介してくださいました。
岡田賢司先生によりますと、予防接種前に①冷やす、②押さえる、③甘いものなど飲ませる、④薬を用いる、予防接種の最中には⑤気をそらす、予防接種の後には⑥褒めてあげる、などの工夫は有効であるということです。
また、本人の気持ちを考えた説明と励まし、周りの雰囲気も大切であるということです。
成る程!ですね。