残念ながら骨折を起こして来院された患者さんから、骨密度は正常だったのにどうして骨折してしまうの?と聞かれることがよくあります。骨密度の結果では問題がなかったのに、骨折をおこしてしまうのはどうしてなのでしょうか。
そもそも骨の強さである骨強度は、骨密度(70%)+骨質(30%)で決まっています。鉄筋コンクリートでできているビルを骨に例えて考えてみます。骨密度がコンクリートで骨質が鉄筋です。コンクリートが丈夫でも、鉄筋がさびていては構造上弱くなります。つまり一見同じビルでも、中の鉄筋がさびていてはビルが壊れる可能性があるように、骨密度は正常でも骨質が劣化した状態では骨が脆くなり、骨折を起こしやすい状態になるということです。
最近では市の検診などで骨密度を測定する機会が増えてきていますが、数値に関係なく若い時に比べて背が小さくなったと感じたり、背中が曲がってきたなと感じたりした方は骨粗鬆症になっている可能性がありますのでご相談いただくことをお勧めします。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 整形外科看護 第27巻3号(通巻344号) メディカ出版 2022
肩関節の挙上動作(手を挙げる動作)には上腕骨の動きに追随するように肩甲骨の運動が伴います。肩関節の挙上動作における上腕骨と肩甲骨の協調性は肩甲上腕リズムと呼ばれており、上腕骨に対する肩甲骨の動きは2:1という一定の度合いで動いていることが報告されています(図1)。
この肩甲上腕リズムの乱れは、肩関節の挙上制限や疼痛に関与することが考えられています。肩甲上腕リズムは、加齢や姿勢、肩周囲組織の硬さおよび筋力低下が影響します。
リハビリテーション科 河田龍人
毎年3月第2木曜日は「世界腎臓デー」であるそうです。
三重県慢性腎臓病(CKD)対策検討会からこのリーフレットをいただきました。
CKDとは慢性腎臓病ですが、まだまだ認知度は低いようです。
慢性腎臓病(CKD)対策のための様々な啓発活動が展開されているようです。