三重大学病院広報誌「ミュース」によりますと、三重大学では近くに認知症の専門医がいなくても初期診断を可能にする仕組みなど、認知症医療のネットワークが確立されつつあるそうです。三重大学医学部脳神経内科教授冨本秀和先生によりますと、三重大学の基幹型認知症疾患医療センターと、地域型および連携型の認知症医療センターが中心となってネットワークを構築し、早期発見・早期介入を含む認知症医療の体制作りが進んでいるそうです。
皆で情報を共有するために「脳の健康 みえる手帳」を活用しており、認知症センターのホームページからもダウンロードできるそうです。冨本秀和先生によりますと認知症の初期診断「ITスクリーニング」を受けることにより、認知症の早期発見、ひいては”治る認知症”の発見にも繋がるということでした。
「一人で悩まずご相談ください。」というメッセージが認知症疾患医療センターの連絡先に明記してあります。心強いメッセージですね!
FAI(Femoro acetabular impingement以下FAI)は股関節を構成している大腿骨と骨盤・臼蓋周囲部の骨形態異常が要因となり、衝突・引っかかりが起き関節唇および軟骨に損傷が生じ疼痛を誘発するといわれています。
FAIは骨性の形態異常の問題(大腿骨頸部の骨形態異常によるCAM type、臼蓋の骨形態異常によるpincer type、両方の骨形態異常が混ざり合うMixed typeがある)と軟部組織の損傷・炎症による問題があります。
理学療法では軟部組織へのアプローチを行い軟部組織への負担を軽減する事により疼痛を緩和します。具体的には股関節周囲筋、関節包、靱帯の柔軟性、滑走性の改善を行い股関節の正常運動軌跡(normal tracking)に近づけます。軟部組織の改善によっても疼痛の変化が見られない場合は手術の適応になります。
リハビリテーション室長 見田忠幸