年末年始休診は12月29日(土)~1月3日(木)とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力賜りますようによろしくお願い申し上げます。
新聞によりますと、厚生労働省は12月3日~12月9日に報告されたインフルエンザ患者数の増加から、12月14日にインフルエンザ流行入りを発表しました。流行入りは例年並みで、流行のピークは例年通り来年1月末から2月上旬とみられるそうです。
厚生労働省の発表した「平成30年度今冬のインフルエンザ総合対策について」によりますと、「感染防止について」では(1)「咳エチケット」について、(2)予防接種について、(3)高齢者の入所施設等における感染防止対策の推進の3項目が記されています。
他の人への感染を防ぐために厚生労働省が推奨する「咳エチケット」は咳・くしゃみが出るときはマスクを着用する、マスクを持っていないときはティッシュなどで口と鼻を押さえる、人に向けて咳などをしない、鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て手を洗う、咳をしている人にマスクの着用をお願いする、などです。またマスクを顔に密着するように正しく着けることも重要ですね!
インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性の高い方には効果が高いということです。
今年になって、錠剤を1回飲むだけという新しい抗インフルエンザウイルス薬が発売されました。一方、10代患者へ原則禁止となっていた5日間投与の抗インフルエンザウイルス薬剤投与は、今年8月から10代患者でも処方制限が解除されたそうです。抗インフルエンザウイルス薬を服用していない患者さんでも異常行動を起こすことが確認できたためということで、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、全てのインフルエンザの患者さんで異常行動に注意する必要があるということでした。異常行動は発熱から少なくとも2日以内に発現することが多く年齢性別には関係なく発現するそうですが、転落・飛び降りなどの重度の異常行動は、就学以降の小児・未成年者の男性での報告が多いそうです。
昨年までとは、少し状況も変わってきているようですね。
理想的な安静立位のアライメントでは前後、左右から見た場合5つの指標を通ります。しかし、動的な場面では必ずしもその指標上を重心線は通るわけではないためうまくバランスをとらなければなりません。今回はKlein-Vogelbach(クラインフォーゲルバッハ)が提唱したバランスをとる戦略を2つご紹介したいと思います。
1つ目は支持基底面内の重心の支点が変化しないよう、身体の重さを利用して釣り合いを取る戦略でカウンターウェイトと呼ばれます。例えば、おじぎをしたときに、頭部が前方へ移動した際、臀部が後方に動くようにヤジロベーのように重さを利用してバランスをとることをいいます。
2つ目は目的を実行する際に、移動する側と反対の拮抗する筋が働きバランスをとる戦略をカウンターアクティビティといいます。例えば、おじぎをしたときに前方へ重心が移動した際、背筋が働くことでバランスをとることをいいます。
これらはどちらかだけが働くということはなく体を安定させるためにバランスよく働きます。
理学療法士は動作を確認し、痛みや可動域制限によって上記のバランスが崩れた患者様に対し評価、治療を行います。
リハビリテーション科 堤 豊