(日本リハビテーション医学会評価基準委員会より)
前額水平軸における矢状面上の運動で、前方への動きを屈曲といい、その反対の後方への動きを伸展といいます。肩峰を通る床への垂直線を基本軸とし、上腕骨を移動軸としてみることで角度を測定し判断します。0°を基準とし、屈曲へ180°、伸展へ50°動く範囲が参考可動域とされています。
肩関節は、鎖骨や肩甲骨、上腕骨、胸椎などたくさんの骨や関節を介することで大きな可動性を可能としています。従って、炎症や痛みなどで動きが制限されたとしても、あたかも動いているように見えて実は各関節が補うように代償し可動性を確保している場合があります。その場合、各関節を固定したり介助したりすることで、どこに制限があるかを探り運動療法へと繋げていきます。
リハビリテーション科 堤 豊
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