東北大学加齢医学研究所教授瀧靖之先生著の「生涯健康脳」を読みました。瀧靖之先生は「幸せに生きるということは脳を健康に保つことと同じです。そして嬉しいことに、生涯健康脳を保つ方法は、日常生活の中で簡単にできることがいっぱいあります。」と述べておられます。
瀧靖之先生は「アンチエイジング」より「スマートエイジング」でと勧めておられます。「アンチエイジング」が加齢をネガティブ、後ろ向きにとらえているのに対し「スマートエイジング」は加齢を「知的に成熟する人生の発展」としてポジティブ、前向きに捉えているということです。私は以前から「アンチエイジング」という言葉に違和感を感じていましたので、これもなるほど!という気がしました。脳の説明で瀧靖之先生は片手を開いて「おでこ」のあたりを包み込んだあたりが「前頭葉」、「聞かざる」のポーズをするあたりが「側頭葉」、いい子となでてもらった頭の上が「頭頂葉」、「いやあ、まいったなあ」という時に、つい抑えてしまう頭の後ろのあたりが「後頭葉」です、という説明は本当にわかりやすく感じました。
脳に良いこと、悪いことの章では、「有酸素運動」、「デュアルタスク」が良いことで、飲酒、肥満、糖尿病、動脈硬化症、高血圧症、ストレスなどが脳に悪いことであり、十分な時間と質の良い「睡眠」が脳を守ると述べておられます。また脳の最高の栄養素は「知的好奇心」であり、楽しい!嬉しい!が脳を元気にする、と述べておられます。それには「新しいこと」をすること、「コミュニケーション」を計ること、「デュアルタスク」を好きなこと、趣味に取り入れること、そして音楽の効能についても述べておられます。
脳はトレーニングで変化する、生活習慣が遺伝子を超える、なども何とも心強い希望の持てる瀧靖之先生からの言葉であると思いました。
通常、生体肝移植後の拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を使用します。しかし、副作用があり大きな問題になっています。例えば免疫が低下しているので感染症にかかりやすい、ガンになりやすい事など、その中でも一番の大きな問題は免疫抑制剤を一生飲み続けなければいけないという事です。
最近、生体肝移植後の患者さんに起きる拒絶反応を防ぐ治療について副作用の多い免疫抑制剤に頼らない新たな開発に北大と順天堂大の研究チームが世界で初めて成功しました。
新たな治療は移植手術前に患者さんと臓器提供者の血液からリンパ球を取り出し特殊な抗体を混ぜて、2週間培養した後、患者さんのリンパ球を一度、体内に戻します。患者さんのリンパ球は提供者の臓器を異物として認識しない「制御性T細胞」と言うリンパ球に変わります。これを術後13日目の患者さんの体内に戻した後、抑制剤を減らし1年半後に投与を中止します。
免疫抑制剤を飲まずに拒絶反応を抑える治療法は患者さんにとって血液のリンパ球を取り出すと言う手法で済み、体にかかる負担が少ない点で画期的です。
現在、臨床試験では合併症も確認されておらず体内で必要な免疫機能も維持されています。今後は他臓器にどこまで応用できるかが課題になります。
リハビリテーション室長 見田忠幸
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