日本の富士フイルムグループの富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」(商品名アビガン錠)は今までのインフルエンザ治療薬とは異なる作用メカニズムを持ちます。通常ウイルスが細胞内に入り込むと、感染した細胞内で1万個以上に増殖し、増殖したウイルスは細胞外に放出され、他の細胞にも感染を拡げます。
「ファビピラビル」(商品名アビガン錠)はウイルスが細胞内で複製される際に必要とする酵素(RNAポリメラーゼ)を阻害する働きがあります。それに対しタミフルなど既存の薬は増殖したウイルスが細胞外に放出されるのを防いで感染拡大を防ぎます。
エボラ出血熱、ラッサ熱、インフルエンザと感染のメカニズムが同タイプの「RNAウイルス」に効果があると考えられています。
リハビリテーション室長 見田忠幸
足関節外側側副靭帯は前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯の3つからなり、足関節の外側を補強します。足関節外側側副靭帯は、スポーツ活動などで足関節を捻った際に損傷しやすく、外側側副靭帯の中でも最も損傷しやすい靭帯が前距腓靭帯と言われています。
足関節外側側副靭帯が損傷し、不安定性の有無を確認する方法として前方引き出しテストがあります。前方引き出しテストは、一方の手で下腿を固定し、もう一方の手で踵骨を把持して前方に引き出すテストのことを言います。前距腓靭帯が損傷していると距骨が前方へと引き出されます。
整形外科テストを行う際は、必ず健側(怪我をしていない側)と患側(怪我をした側)の両側を検査し、関節の不安定性の有無を確認しています。
リハビリテーション科 服部 司