水野敬也氏、長沼直樹氏の「人生はワンチャンス!」、「人生はニャンとかなる!」に引き続いて、動物たちの可愛い写真と偉人たちの名言をドッキングさせた話題作「人生はZOOっと楽しい!」を読みました。
表紙になっているコウテイペンギンの親子をはじめ、動物たちの愛らしい写真が楽しめます。偉人たちの名言も含蓄が深いですね。
クリニックの本棚に置いています。皆様、是非ご覧下さい。
関節リウマチは自己免疫疾患と言って、本来、体の外部から侵入して来る病原体から身を守るはずの免疫系に異常があり誤って自分の身体を攻撃することにより発症します。さらに詳細に説明すると外部から侵入する病原体を攻撃する免疫系のT細胞が体内には備わっています。通常はどの病原体に対して免疫反応を起こすか、T細胞が司令塔的な役割をして決めていますがT細胞の不制御(T細胞の中でも自分で自分を攻撃するT細胞)により自分の身体を攻撃し始めます。それらが原因となり関節リウマチが発症すると考えられています。
今まで関節リウマチは免疫系が何に対し攻撃し関節炎へと至るのか、そのプロセスが謎であったが、京都大学の研究チームが特定しました。T細胞が認識する攻撃対象はRPL23A(60s ribosomal protein L23a)分子と言うタンパク質です。関節リウマチの患者さんの約17%に、この分子の免疫細胞が反応していました。原因となる分子からT細胞を抑制する根本的な治療へと関節リウマチの治療が対処療法から根本的な治療へと変換する可能性があります。
リハビリテーション室長 見田忠幸
本日、近鉄花園ラグビー場で第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会準々決勝が行われ、グラウンドドクターとして参加しました。
今日はベストエイトの対決で、強豪校ばかりで激戦必至です。第1試合ではAシード校同士の対戦でしたが、東福岡高校が圧倒的な強さを見せて快勝しました。あとの3試合は全て接戦でした。第3試合では今大会注目の奈良県立御所実業高校WTB竹山選手の4トライの活躍もあって、接戦を制していました。私は竹山選手のラグビースクール時代に少し彼のプレーを見たことがありますが、当時から小学生でこんなに技術のある選手がいるものだと感心しました。今やスピードとパワーも兼ね備えて、スピードスターになっています。しかしながら御所実業高校においては全員が献身的にチームプレーに徹しているところに感心致しました。
今日の試合でも脳振盪(あるいは脳震盪疑い)を起こす選手が見受けられました。脳振盪に関しては、よりひどい外傷や死亡に至ることもあり得るということで、その取り扱いは近年大変厳格になってきています。ワールドラグビー(国際ラグビーボード)では脳振盪(あるいは脳震盪疑い)の場合にプレーヤーが19歳未満の場合最短でも3週間は競技復帰試合出場を禁じています。
かつてはラグビーにおいて脳震盪は軽く受け止められていて、脳振盪を起こすことは当たり前??という風潮がありました。確かに程度が軽ければ、すぐに回復する場合も多いのは事実です。脳振盪を起こしながらも競技に復帰することが美談になることも多かったように思います。先日の男子フィギュアスケートの羽生選手が受傷した件も、ひょっとしたら関連するのかもしれません。
ワールドラグビー(国際ラグビーボード)の提言は「プレーヤーを最優先」です。脳振盪(あるいは脳震盪疑い)を起こしてしまった選手は後の試合には出られないので、選手本人、チームともさぞ残念に思っていることでしょう。しかしながら将来ある選手のことです。選手の安全が第一という観点から考えると、優先順位は明らかだと思います。ひいては重症事故の減少が、ラグビーという競技の発展にも繋がると考えられます。
境野勝悟氏著「日本のこころの教育」を読みました。
境野勝悟氏が以前に花巻東高校で講演した内容だそうです。
「さようなら」の意味は?とドイツ人校長から国語教師であった境野勝悟氏に投げかけられた問いかけから、話は始まります。さらに「日本人って何?」という問いかけに著者が窮してしまったということから、いったい何だろう、どう説明できるというのだろうというように、こちらも一緒になって考え込んでしまいます。
境野勝悟氏は日の丸の意味、お母さん、お父さんの意味を解説して、「今日は」「さようなら」の意味を説き明かしていきます。
「君が代」についても解説しているのですが、ギネスブックに「世界最古の国歌は日本の「君が代」である。その歌詞は九世紀に始まる。」と書いてあるそうです。これも知りませんでした。本当にもっと早く知っておきたかったということばかりです。
境野勝悟氏は日本のこころというものは、「和」からうまれなくてはならない。弱肉強食の「競争」から生まれる心は、本来のわが国の精神ではない、と述べています。また、感謝して生きる人間が幸福な人間と述べています。心に刻みたい言葉だと思います。