11月15・16日に静岡県で開催された第30回東海北陸理学療法学術大会に参加し、「Freiberg病に対する理学療法の一考察」について発表してきました。
Freiberg病とは、中足骨頭(赤矢印の部分)の無腐性壊死が生じる疾患であり、第2・3中足骨に発症することが多いと言われています。症状として中足骨頭背側部痛や中足趾節関節(黄丸で囲まれた関節)の伸展制限、腫脹、足底に胼胝(たこ)などが生じることが特徴です。
正確な原因は特定されていませんが、①解剖学的に第2中足骨が長いこと、②踏み返し動作により中足骨頭部に圧迫力が繰り返し加わること、③血行障害による影響が原因ではないかと言われています。
治療方法として、関節面が比較的保たれている場合は、保存療法で足底板を使用しますが、関節面が損傷している場合は、手術療法を選択します。
Freiberg病についての報告は多数散見しますが理学療法の報告はほとんどないのが現状です。今回Freiberg病の理学療法を経験し、中足趾節関節の伸展時痛に対して評価と治療の一方法として発表してきました。
これからもたくさんの患者様により良い理学療法を提供できるようにスタッフ一同努力していきたいと思います。
リハビリテーション科 服部 司
11月13,14日に宮崎市で第39回日本足の外科学会が開催され、出席しました。学会の会長は至誠会第二病院整形外科・足の外科センター診療部長・センター長、野口昌彦先生でした。本学会のテーマは「足の外科のプロフェッショナルを目指して」で、大変密度の濃いプログラムが組まれており、2日間とても勉強になりました。
私はポスターセッション、腓骨筋腱断裂・脱臼の座長を担当させて頂きました。質問、討議も活発で有意義な会となりました。
学会期間中の2日間クリニックを休診させて頂きまして、皆様には大変ご迷惑をおかけしました。この学会で得られた知識を日常臨床において患者さまに少しでも還元できるように努力したいと思っております。
先日、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会から2016年シーズン以降のスーパーラグビーへの日本チームの参加が正式に決定しましたという発表がありました。
「スーパーラグビー」とはオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの3カ国のラグビー協会が地域ごとに編成するプロクラブ15チームによる国際リーグ戦です。2016年シーズンのスーパーラグビーは、新たに南アフリカ、アルゼンチン、そして日本のチームの参戦が決まり、18チームが2グループ(南アフリカグループ、オーストラレーシアングループ)、4カンファレンスに分かれ優勝を争うそうです。レギュラーシーズン終了後トーナメント戦によるファイナルシリーズを行い、シーズンチャンピオンを決定するそうです。2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップにむけて、日本代表の強化が進んでいきそうですね。ワクワクします。
ところでIRB(国際ラグビーボード)が11月10日に発表した世界ランキングでは、日本代表は第9位です。(今週は第10位になっています。) 男子テニス錦織選手の世界ランキング5位には及びませんが、これは快挙だと思います。ちなみに現在のランキング1位はニュージーランド、2位は南アフリカ、3位はアイルランド、4位はオーストラリア、5位はイングランド、6位はフランス、7位はウエールズ、8位はスコットランド、9位はアルゼンチンです。日本がランキング9位の時にはアルゼンチンを上回っていました。現在上位のどのチームに日本代表が勝利しても、歴史的快挙といわれる偉業と呼べそうです。
日本代表の更なる進化を期待しています。